兵庫県保険医協会

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兵庫保険医新聞

2012年3月25日(1682号) ピックアップニュース

明石支部が市と懇談 こども病院ポーアイ移転 小児救急に懸念

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要請書を手渡す吉岡支部長(左端)ら

 県が正式に決定した県立こども病院のポートアイランドへの移転問題で、協会明石支部は3月8日、明石市と懇談し、県に対し計画の撤回を申し入れるよう要請した。
 支部から、支部長の吉岡巌協会副理事長、副支部長の西山裕康同理事、支部幹事の辻一城同理事らが参加した。田代修三保険・健康部長と山本徹保険・健康部次長兼地域医療課長が対応した。
 吉岡支部長は、本庄昭神戸市医師会長や大橋正伸兵庫県産科婦人科学会会長らと懇談したことを紹介し、貴重な医療資源をポートアイランドに集中させることや災害時のリスク管理に対して、協会だけでなく多くの医療関係者から懸念の声があがっているとした。
 西山副支部長は、協会会員アンケート結果を紹介し、小児救急を市外に依存している市内の医師から不安の声が寄せられていることを説明。辻幹事は、県と神戸市が患者や医療関係者の意見を無視し、強引に移転を進めるのは問題と指摘した。
 市側からは、県から説明がなかったとし、小児救急を市外に依存している市として救急の動線が長くなることや災害時の対策についての懸念を県に口頭で伝えると回答した。

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