兵庫県保険医協会

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兵庫保険医新聞

2014年2月05日(1741号) ピックアップニュース

燭心

 六花(りっか・むつのはな)という粋な言葉がある。雪のことである。いつの時代にできた言葉か知らないが、顕微鏡でなくとも見える大きさ、名づけた人はかなりお洒落。言葉の美しさとは裏腹に、この冬は類を見ない豪雪で難儀をされている地方が多いとか。雪下ろしの厳しさは知る由もないが、転落事故で多くの命が失われている。また家屋の倒壊も相当あるようだ▼厳しい寒さの原因は、ほかならぬ"地球温暖化"にあると。フィリピンあたりの海水温が上昇し、上昇気流・積乱雲にて当地では豪雨大洪水。その気流が中国大陸に高気圧をもたらし、偏西風を蛇行させ寒気が日本列島を覆うという。よく解明されたものである▼かつて戦争時には気象情報も特定秘密であったと聞く、そのため多くの犠牲者が出たかもしれない。お寒い時代に戻ろうとしている暴走する安倍政権、当人は熱くなっているようだが政治の中身はかなり寒い▼心温まる出来事、名護市に基地移設反対派市長が再選された。「辺野古の海にも陸にも基地を作らせない」と決意を新たに訴える稲嶺市長、政府の圧力を地方自治の侵害とはねのける、頼もしい限りだ。安倍政権は手のひらを返したように、知事との約束の普天間基地の5年後の運用停止、市長選での公約5百億の名護振興基金、ともに反故。まさに嘘つきペテンの仕業、政治家の名に値しない。襟を正そう、これは沖縄の問題でなく、日本のあり方をあなたに問う課題ですぞ。(無)
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