兵庫県保険医協会

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兵庫保険医新聞

2015年2月05日(1773号) ピックアップニュース

ストップ 患者負担増
署名「私も集めてます」インタビュー(5)

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「ぜひ直接議員に訴えたい」と谷口先生

国会で医療・介護の充実訴えたい
伊丹市・谷口耳鼻咽喉科  谷口 紀善先生
 昨年4月に消費税が8%に増税され、円安で物価も上がり、国民の生活はどんどん苦しくなっています。
 政府は、もともと消費増税は「社会保障に使う」と言っていたにもかかわらず、ほとんど使われず、それどころか、社会保険料も介護保険料も上がりつづけ、年金も目べりですから、今回の負担増計画で患者さんは皆困っており、負担引き上げには反対していて、署名運動には積極的に賛同してくれています。
 介護報酬も引き下げが決まりましたが、介護を理由に年間15万人が離職することによるGDPを押し下げる効果は、1兆円近いという試算もあります。それゆえに日本経済のことも考えて、介護報酬・診療報酬などを引き上げて、社会保障制度の充実をはかるべきです。
 さらに言わせていただければ、年末に公表された来年度の税制大綱では、法人税の再度の引き下げ、外形標準課税の引き上げが示され、また安倍首相が正月には経団連の会長らとゴルフをするなど、いわゆる大企業だけを優遇するのでなく、中小企業にも行き渡るような政策を考えてほしい。
 1次締切の年末までで、いったん署名集めを終えていましたが、2月19日に国会へ行き、署名を提出するということですので、さらに署名を広げられるようがんばります。
 最後に、私も国会へ行き、議員へ直接要請します。首相が外交などに熱心に取り組まれていることは評価いたしますが、国内の基盤となる医療・介護などをもう少し充実してほしいと、お願いしたいと思います。
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