兵庫県保険医協会

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兵庫保険医新聞

2021年7月15日(1979号) ピックアップニュース

燭心

 新しい風は淀んだ空気を振り払う。2009年、国政では大きな風が吹いた。それまでの閉塞した自民党政権を打ち破っての民主党政権の誕生である。それまでの自民党の構造改革路線に嫌気がさした国民がNoを突きつけた▼民主党のもとで高校教育無償化や、子ども手当ての創設などが実現し、自民党政権下で隠蔽され続けられた日米核密約の存在も明らかとなった。一方で消費増税決定や基地問題での迷走は、マスコミで今もよく取り上げられている。現在に至るまで、これらの成果や問題点について、検証や総括をほとんど行っていない。これは日本人の特性なのか▼さて兵庫県知事選挙。20年にもわたる井戸知事のもと、県政の空気は淀みきっている。新型コロナ感染者に対応していない医療従事者に対して「何もしていない」と言い放ち、慰労金の対象から外そうとしたり、極めつきはウチワ会食騒動である▼兵庫県では50年以上、知事選では副知事からの「繰り上がり」が続いている。井戸県政は大規模開発にばかり注力し、県下の福祉医療を削減し続け、コロナ対策でも全国下位に沈む。県民アンケートでは、井戸県政からの転換を求める声が多数を占める。前県政を「評価する」とした候補者たちでは、これまでの空気は変えられない▼県知事選は低投票率が続くが、民主主義国家を名乗るならば、多数の市民の投票の下で代表が選ばれるべきであろう。投票所へと足を運び、県民の福祉充実の県政という新しい風を吹き込もう(蓮)
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