兵庫県保険医協会

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健康情報テレホンサービス

2007年12月

【木曜】 夜間の頻尿

夜寝た後、おしっこに3回以上起きることを「夜間頻尿」と言います。ひどいときは一晩に5~6回もトイレに行くことがあります。夜中にたびたび起きることは大変つらく、翌日の疲れの元にもなります。

 夜間頻尿の原因として、まず高齢による動脈硬化の進行があります。若い時には寝る前に少々水分を摂っても朝まで排尿せずにすむのですが、60歳以降になると腎臓で尿を濃縮する力が弱くなり、薄い尿が多量に出ます。また脳に動脈硬化が起こると、脳からのホルモン低下により、ますます尿を濃縮する力が弱まることになります。このため、高齢者では一般に夜間の尿量が増し、尿の回数が増えます。また男性では、これに前立腺肥大症が加わり、尿が出にくくなるため、さらに尿の回数が増します。また最近では、過活動膀胱という病気があり、これは尿の回数が増え、尿がしたくなったらがまんができないというような症状です。その他、膀胱の中に石や腫瘍がある場合でも、膀胱の刺激症状によって頻尿がおこります。

 従って、夜間頻尿を年のせいと決めつけてあきらめる前に、腎臓が悪いのか、前立腺が悪いのか、あるいは膀胱が悪いのかを検査することがたいへん重要です。特に前立腺肥大症と前立腺癌との区別が大事です。前立腺癌は血液検査で検診ができる珍しい癌であり、アメリカではすでに一番多い癌になっています。その他に心臓の機能低下の場合も夜間頻尿がみられます。

 さて治療ですが、前立腺肥大症に対して、主に尿が出やすくなる薬としてαブロッカーという薬、過活動膀胱に対しては膀胱の収縮を抑える抗コリン剤という薬を使います。さらに結石や腫瘍が原因となっていれば、内視鏡を使って切除・摘出します。また前立腺肥大症に対しても、内視鏡での手術が可能です。

 夜間頻尿でお悩みの方は、早めに泌尿器科専門医を受診してください。

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