兵庫県保険医協会

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健康情報テレホンサービス

2011年10月

【金土日】統合失調症について

 統合失調症の原因や病態については、脳の情報を伝えるのに役立つドーパミンという物質が脳のある部位で過剰に活動しているのだろうという説が有力です。親の育て方や生活上のストレスが病気の原因であると誤解され、自分を責めているご両親がおられます。実際は、育て方が悪くて統合失調症を発病することもありませんし、必ずしも大きなストレスが発症の原因というのでもありません。

 統合失調症は、その人の人格や社会での活躍が損なわれます。といっても、早期に発見して早期に治療し、その後もしっかりした治療を続ければ、社会の中で有意義な生活ができるようになります。統合失調症は決してまれな病気ではなく、むしろ、ありふれた病気といってよいでしょう。例えば100人の子どもが産まれるとすると、一生のうちに0.7人くらいがこの病気になると推定されています。この率には地域や人種での差もないようです。男女差もありません。だいたい10代の終わりから30歳くらいまでに発病することが多いです。

 統合失調症では抗精神病薬という薬物が有効です。個人差により、量の多少はありますが、長期に服用してもらう必要があります。この病気は、急に症状が出現した後、患者さんの中には、精神的な後遺症である引きこもりなどの症状を残すことがあります。また、一度この病気にかかると、些細な精神的なストレスに対しても弱くなってしまいます。

 薬を飲むだけでなく、症状からくる周囲との摩擦を少なくしたり、症状がぶり返したりするのを予防するためにも、医者との精神療法あるいはカウンセリングが必要です。

 患者さんの「こんな事がうまくなりたい」「こんな時どうすればいいの」という問題に耳を傾け、自分らしく生活していく上で役立つ技能を身につけられる治療プログラム(SST=Social Skills Training)がありますので、一度精神科医にご相談ください。 

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