兵庫県保険医協会

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健康情報テレホンサービス

2011年11月

【金土日】薬の服用時の注意について

 今回は薬を服用する、つまり薬を飲む時の回数や方法について説明します。

 薬を飲む時はコップ1杯の水で毎食後に、というのが一般的でした。これは体内で薬の濃度を一定に保つ必要があるからです。しかし最近では、利便性を考えて服用回数を減らせるように工夫した薬の開発がすすんでいます。

 例えば、よく使用される薬に「抗菌剤」と呼ばれるものがあります。従来は1日3回服用というものでしたが、1日1回だけ飲むタイプの薬が最近出てきました。似かよった薬品名でも服用回数が減っていますから、注意が必要です。

 骨粗鬆症の薬は、高齢化に伴って使われる機会も増えてきましたが、1週間に1回で済むタイプの薬が主流になりつつあります。さらに2011年9月には、1カ月に1回飲むタイプのものが発売されました。この薬は食後に飲むのではなく、起床してすぐに飲むようになっています。

 食後に薬を飲むとかえって効果が悪くなる薬は他にもあります。糖尿病の薬の中には、必ず食前に飲まなければならないものがあります。薬の効果を100%発揮させて、不要な副作用を避けるためにも、飲む回数や時間など薬の飲み方はきちんと守るようにしましょう。

 薬の種類によっては、水なしで飲めるものの開発もすすんでいます。水分摂取に制限のある方や、水が用意できない所でも飲むことができます。自分の生活スタイルに合った薬を処方してもらってください。

 飲み合わせに注意が必要な薬を飲んでいる方や、複数の医療機関にかかられている方には、「お薬手帳」を作っておかれることをおすすめします。大きな災害や万が一の時も、自分が飲んでいる薬の名前や、副作用の有無等、大切な情報源として役立ちます。

 自分が服用している薬について、疑問や要望があれば、いつでも医師や薬剤師に相談してください。 

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