兵庫県保険医協会

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健康情報テレホンサービス

2014年6月

【月曜】 眼のかすみと白内障

 眼のかすみは、かすみ眼と言われ、日常的によく経験する症状です。かすみ眼には「短時間で改善するもの」と、「なかなか改善しないもの」があります。

 短時間で改善するかすみ眼の原因として、ドライアイと眼精疲労が挙げられます。どちらも眼をよく使うことで発生しやすいため、携帯電話やパソコンの普及とともに増えています。

 ドライアイは、眼の表面を潤している「涙の異常」です。涙の量が少ない場合と、涙がすぐに蒸発してしまう場合とがあり、どちらもかすみ眼の原因となります。それぞれ治療方法が異なりますので、やみくもに目薬を使うのではなく、眼科を受診し、診断してもらうことが重要です。ドライアイによる眼のかすみは治療によって改善します。

 眼精疲労は、眼を使うことで眼に負担がかかり、眼が疲れてしまうことを言います。かすみ眼だけでなく、ひどい場合には頭痛や吐き気の原因となる場合もあります。眼精疲労を起こしやすい原因は様々ありますので、眼科で原因を調べてもらうことが重要です。原因がすぐに治療できるものであれば治療し、難しい場合は、眼を休ませながら使うことで予防することが可能となります。

 なかなか改善しないかすみ眼の場合、白内障が原因となっている場合があります。

 白内障は、眼球の中でレンズの役割をしている透明な水晶体が濁ってしまう病気です。加齢によるものがほとんどで、かすみ眼や眩しさが症状となり、進行すると視力の低下へとつながります。目薬は治療効果が無いとされていますので、手術が必要です。

 手術は、日帰りでも行うことができ、ほとんどの場合、痛みはありません。濁った水晶体を超音波振動で細かく砕いて吸引します。同時に、人工のレンズを代わりに入れます。多くの場合、手術は短時間で終わりますが、白内障がかなり進行してしまうと手術が困難になる場合もあるため、注意が必要です。手術後は1週間程度、眼に水がかからないように気をつける必要があります。また、しばらくの間、毎日目薬をさす必要があります。

 もしも思い当たる症状がある場合には眼科を受診し、診断を受けることをおすすめします。

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