兵庫県保険医協会

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健康情報テレホンサービス

2014年9月

【火曜】 定期歯科検診のすすめ

 歯の病気は、主に虫歯と歯周病です。どちらの病気も初めは痛みがないまま進行しますから、痛くなった時には病気がかなり進んでいるといえます。

 病気が進行すれば、より多くの時間とお金がかかったり、患者さんにとっても治療がつらかったり、痛かったり、治療時間が長くなったりと、大変いやな経験をされることが予想されます。また、その後の治りも悪く、歯を失ってしまう可能性もあります。

 歯に関しても、早期発見・早期治療が大原則です。

 そのため、歯の病気は、定期的に歯科医院で検診を受けられることがなにより重要です。

 歯科医師は以前から繰り返し発信してきましたが、近年、歯科医師以外の方々からも、歯の定期検診が全身の健康にも貢献することが分かってきました。

 歯科の定期検診は、個々の患者さんにとって有意義であると同時に、社会全体の利益にもなることが、最近の調査で分かってきました。

 例えば、健康保険組合連合会の役員は、「継続的な歯科検診を実施して、歯の健康を維持することが、医療費全体の節約につながる」という趣旨の発言をしています。つまり、定期検診のおかげで歯が健康であれば、歯だけでなく、体全体も健康になり、糖尿病や心臓病、肺の病気なども防いで、医療費の節約が期待できるというのです。

 この健康保険組合連合会では15年間にわたる追跡調査を実施して、このような結論が出たということです。歯科医師たちが毎日経験している患者さんの傾向と一致しています。定期的に歯科医院を訪れる患者さんは歯も健康で、全身の病気も少ない様に見受けられます。

 皆さんも、全身の健康のために是非、定期的な歯科検診を習慣にしてください。

 検診の期間ですが、一般的には年に3-4回、つまり3カ月から4カ月に一度が良いでしょう。歯の状態の良い方は、年に一度でOKの方もおられます。毎月チェックが必要な患者さんもおれらますので、かかりつけの歯科医院をつくって、どのくらいの間隔で検診すれば良いか、ぜひご相談ください。

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