兵庫県保険医協会

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2016年4月

【金土日】とびひ(伝染性膿痂疹)

 皮膚の病気で夏に多いものの一つに「とびひ」という病気があります。大人にも時にみられますが、ほとんどがお子さんに起こります。身体の色んな所に様々なサイズの水ぶくれができ、徐々に大きくなってやぶれてジュクジュクしてきます。ジュクジュクした部分にかさぶたが見られる時もあります。かゆみがある時が多く、時に身体を動かすだけで痛みが出ることもあります。

 「とびひ」は、正式には、「伝染性膿痂疹」(でんせんせいのうかしん)といい、その名のとおり、うつっていく病気です。ジュクジュクになった部分が、他の皮膚に触れたり、その液がついたりして広がり、お友だちや他の兄弟にうつったりするので「飛び火」と呼ばれます。

 「とびひ」は、目に見えないばい菌が原因です。ばい菌は、虫さされの所や汚れた傷を見つけて入り込み、仲間を増やして「とびひ」になります。

 もともと皮膚に湿疹のある人や虫さされ、ケガ等で、皮膚に傷のある時には、「とびひ」になりやすいので、早めに治療しましょう。ばい菌が増えないようにする為にも、手を洗う習慣をつけましょう。かきむしって、小さな傷を作らないようにツメを切っておくことも大事です。鼻の穴には、ばい菌が住んでいることが多いので、鼻の中に指を入れないようにしましょう。肌を綺麗にしておくことも大切です。お風呂に入るときは石けんをよく泡だてて、ツメを立てないように、またこすらないでシャワーで優しく洗ってください。とびひになった時は湯船やプールにつかるのはやめましょう。

 「とびひ」は、怖い病気ではありませんが、熱が出たり、皮膚以外に病気が広がることもあります。ですから、傷が治りにくかったり、ジュクジュクした皮膚の変化が広がったりした時には、早めに皮膚科を受診して適切な治療を受けましょう。

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