兵庫県保険医協会

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健康情報テレホンサービス

2018年6月

【木曜】繰り返す女性の膀胱炎

「膀胱炎に一度なったら今後も繰り返すのでしょう。」とおっしゃる方がおられます。
 まず膀胱炎とは、細菌が尿道から膀胱の中に入ることで起こります。女性の場合は尿道と膣とが近いため、男性よりなりやすいと考えられています。膀胱炎になると、おしっこをする時に痛くなったり、近くなったり、濁ったり、またまだ残っている感覚があったりという症状を引き起こします。治療としては基本的には抗生物質を数日投与すれば治ります。ただ不必要に抗生物質を内服したり、長い期間に渡って内服したりして、耐性菌と言って抗生物質が効かない菌を作り出してしまうことが近年問題となっています。必ず泌尿器科専門医に診てもらって処方してもらうようにしましょう。
 ただ、中には何回も繰り返してしまう方もおられます。よくあるのが、自分で治ったと判断して病院を受診せずに、実は完全には治っていないという場合です。必ず治ったかどうか病院で確認してください。
 もちろん実際毎回治っているのに繰り返す方もおられます。特に性的に活発な時期の女性と閉経後の女性に多い傾向があります。閉経後の女性の場合は、萎縮性膣炎のために膣の中の感染を起こしやすく、そこから尿道を通って膀胱炎になると考えられています。膣炎の原因は、閉経によって女性ホルモンが減ることで膣のうるおいが悪くなることによると言われています。閉経後の女性で膀胱炎を繰り返す場合は、再発予防のために膣の中にホルモン剤を入れる治療もありますので、一度病院で相談されるといいと思います。
 膀胱炎を繰り返す方の中には、背景に膀胱炎以外の膀胱の病気が隠れていることもあります。膀胱に結石がある場合や神経因性膀胱といって毎回おしっこを出し切れずに膀胱内に残ってしまう場合や膀胱癌などがある場合があります。膀胱炎を繰り返す場合は必ず泌尿器科を受診し、背景にある膀胱の状態を診てもらう必要があります。
 最後に膀胱炎を繰り返すとおっしゃる方の中に、そもそも実は菌による感染ではないこともあります。膀胱が過敏になっている場合やがんの放射線治療の影響で膀胱がただれている場合や神経性の場合などがあります。
 以上のように膀胱炎の症状があったとしても様々な原因が潜んでいることがありますので、泌尿器科を受診することをおすすめします。
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