兵庫県保険医協会

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審査対策部だより

タケプロンOD錠の不当減点事例

2012.09.05

 

患者 国保・男性、78歳
診療年月 2011年9月
傷病名並びに診療開始月 内痔核・変形性腰椎症 07年11月
高血圧症 08年2月
便秘症 09年9月
実日数 1日
請求内容 (12)再診料・明細書発行体制等加算 70×1
(13)特定疾患療養管理料 225×1
(80)処方せん料(その他) 68×1
   長期投薬加算 65×1
   ※ 非ステロイド性抗炎症薬投与中、胃潰瘍の再発抑制のため、タケプロンを投与した。
 減点内容  保険者の「医科レセからみて、非ステロイド性抗炎症薬のないと思われますが、胃・十二指腸潰瘍・逆流性食道炎のないタケプロンOD錠の算定はいかがでしょうか」との再審査申立理由により減点。
25×28→15×28
 医療機関のコメント  このような「再審査付箋」が来たのは初めてですが、4月からの突合審査開始によるものでしょうか。審査による査定のようですが、病名、処方せん内容、レセプトコメントも問題ないと考えます。2カ月分の査定ですが、同じ内容のレセプトです。
 協会コメント  査定理由が「医科レセからみて、非ステロイド性抗炎症薬のない… (略)」とされていますが、お送りいただいた処方せんを拝見する限りでは、ロキソニン錠の投与もあり、また、レセプトにも「非ステロイド性抗炎症薬投与中、胃潰瘍の再発抑制のため」との記載をされており、ロキソニン錠の投与が見落とされている可能性も考えられ、全くの不当減点です。
 再審査請求結果  復活