兵庫県保険医協会

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審査対策部だより

トレシーバ注の減点事例

2015.07.05

〈患者〉
社保・男性、63歳

〈診療年月日〉
2014年2月

〈主な傷病名・診療開始月〉
1型糖尿病・2004年5月13日

〈実日数〉
1日

〈主な請求内容〉
(12)再診料、外来管理加算 121×1
(13) 在宅自己注射指導管理料(1以外の場合) 820×1
   注入器用注射針加算(1型糖尿病)200×1
   血糖自己測定器加算(月60回以上)860×1
    トレシーバ注フレックスタッチ300単位
         2キット 1日1回(夕14単位)37日分 509×1
    ノボラピッド注フレックスペン300単位
         2キット 1日3回(朝4、昼4、夕6単位)30日分 457×1
(60)尿一般 26×1
(80)処方せん料 68×1
   長期投薬加算 65×1

〈減点内容〉
支払基金から「トレシーバ注フレックスタッチ300単位 2キット」の過剰として査定。
トレシーバ注フレックスタッチ300単位2キット509×1→1キット255×1

〈主治医コメント〉
上記レセプト以外にもさかのぼって複数月にわたって減点された。血糖コントロールのためにはトレシーバ注とノボラピッド注の2剤併用は必要と考え再審査請求したが、原審通り減点とされた。

〈協会コメント〉
トレシーバ注とノボラピッド注の併用は一般的に行われており、医学的に何ら問題はないと考えます。今後はトレシーバ注を2キット処方することの必要性(それぞれのインスリン製剤の注射料、回数、検査結果の推移など)について具体的にコメント記載されてみるか、基金に面談を申し入れてみてはいかがでしょうか。