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尼崎住民のアスベスト被害 クボタの責任を認める

2012.08.24

アスベスト判決.JPG

住民が中皮腫で死亡したのは、クボタから飛散したアスベストが原因――。協会尼崎支部も参加する「アスベスト被害からいのちと健康を守る尼崎の会」が支援する尼崎アスベスト裁判で、神戸地裁は8月7日、中皮腫により死亡した原告1人についてクボタの責任を認め、損害賠償を命じる判決を言い渡した。周辺住民の健康被害に対する企業の責任を初めて認める画期的判決となった。

協会 尼崎支部が支援


 この裁判は、尼崎市内のクボタ旧神崎工場周辺で中皮腫を発症し死亡したとして、2遺族がクボタと国を相手に謝罪と損害賠償を求めていた。
同判決について訴訟弁護団は、「クボタからの石綿飛散が住民環境を汚染していたことを明らかにした。わが国で初めて公害としてクボタの法的責任を認めた点に大きな意義を有する」と述べ、画期的と指摘。
 一方、国について、アスベストの危険性を知りながら使用禁止を遅らせて被害を拡大させた責任は認めず、工場から約1キロメートル離れた地域に住んでいた原告の請求は棄却した。
 「アスベスト被害からいのちと健康を守る尼崎の会」会長の船越正信先生(尼崎医療生協理事長)は、判決後の報告集会で「判決は全国のアスベストのたたかいを励ますものだが、国の責任を認めず、1遺族についてクボタの責任を認定しなかった。思いを新たにして引き続き高裁での支援を強めよう」と、控訴する方針を示した。
 協会尼崎支部は同会に参加、八木秀満支部長が代表委員をつとめ、署名運動など訴訟の支援を行ってきた。
 今日までアスベスト関連疾患で周辺住民200人以上が死亡しているが、同社は因果関係を認めず、「道義的な立場」から救済金を支払っている。アスベスト関連疾患は潜伏期間が長期にわたることを考慮すれば今後も発症者が増えることが確実で、協会は今後も継続的支援を行っていくことにしている。

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