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尼崎アスベスト訴訟・控訴審が結審 国とクボタの責任認定を 判決は来年3月

2013.10.25

アスベ.JPG 尼崎市内のクボタ旧神崎工場周辺で、環境曝露によるアスベスト被害で中皮腫を発症して死亡したとして、遺族がクボタと国に謝罪と損害賠償を訴えている環境型裁判は、10月9日に大阪高裁で結審した。
 100人の支援者が大法廷の傍聴席を埋め、マスコミ関係者もつめかけるなど、関心の高さが示された。協会からは八木秀満尼崎支部支部長ら2人が参加した。本裁判を支援する「アスベスト被害からいのちと健康を守る会」には、協会尼崎支部も参加している。
 弁護団は最終弁論で、「国は遅くとも1972年には工場近隣での健康被害の危険性について認識でき、大気汚染防止法に基づく規制をすべき義務があった」と指摘した。また、工場内の石綿が、工場の壁を乗り越えて周辺に大量に飛散していた事実を指摘、「石綿による被害は少なくとも工場から1・5キロメートルに及んでいることは明らかである」と述べ、クボタの責任を追及した。
 終了後の報告集会では、原告があらためて支援を訴え、守る会会長・船越正信先生(尼崎医療生協理事長)は「提訴から6年半、全国のみなさんの支援に感謝申し上げたい。判決は来年3月6日に決まった。公平・公正な判決を求める署名は目標10万筆に対し7万筆に達し、一審での署名数を超えた。さらなる支援をお願いしたい」と力強く述べた。

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