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保団連公害視察会・参加記「大間原発の建設は中止を」

2014.01.08

大間原発の建設は中止を
芦屋市・歯科 錦  和彦視察会.jpg

 保団連は11月23・24日に公害視察会を実施。青森県下北郡大間町で電源開発による建設が進められている大間原発を視察し、反対運動をつづける地元住民らと交流を行った。全国から約40人が参加し、兵庫協会からは、川西敏雄副理事長、森岡芳雄理事、錦和彦環境・公害対策部員が参加した。参加記を紹介する。

 八戸から大間まで約4時間の移動中、「核燃サイクル阻止1万人訴訟原告団」の山田清彦氏より下北半島の核燃サイクル・原発関連施設の多さと危険性について説明を受ける。六ヶ所村の核燃サイクル施設、東通原発などを通りながら大間へ。施設周辺には立派な体育館や格安の値段で利用できるゴルフ場も建設されていた。青森県行政だけでなく、地元にも大きなお金が落ちているのがよくわかる。
 大間原発は現在建設途中で進捗率は約40%弱。反対していた多くの漁師や町民が徐々に賛成派へ変わっていった過程を、地元民で「大間原発に反対する会」の奥本征雄氏が解説。お金だけに思われがちな買収工作も、実は根気よく通い続ける電源開発の社員に情が移っていた部分が大きいという。
 マグロ漁師奥さんの熊谷あさ子さんは、大間の自然を守るために原発敷地内にある自宅の買収を拒否し続けた。電源開発はそのため、原発の設計自体を変更せざるをえなかった。2006年死去の後も、長女・厚子さんが「あさこはうす」と呼ばれるその土地と家を守り続けている。
 翌朝函館へフェリーで移動。わずか1時間45分で着いた。
 函館市民による「大間原発訴訟の会」の武田とし子氏と、原発の危険性を訴える医療関係者との懇談を持った。青森市は大間原発から60キロメートル以上離れているが、函館は30キロメートル圏。福島原発の事故以来、函館市民の危機意識は強い。
 最後に、大間原発建設中止などを求めるアピールを参加者一同でまとめて会を終えた。


           

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