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【声明】政府に危険な核廃棄物を産出し続ける原発の 新設、増設、再稼働の即時中止を改めて求める

2016.09.24

政府に危険な核廃棄物を産出し続ける原発の

新設、増設、再稼働の中止を改めて求める

  兵庫県保険医協会

第1045回理事会

 原子力規制委員会は8月31日、原発の廃炉に伴って出る放射性廃棄物のうち、原子炉の制御棒など放射能レベルが比較的高い廃棄物(L1)について、処分の基本方針を決定した。この方針では、廃棄物を地震や火山の影響を受けにくい土地の70mより深い場所に埋め、電力会社に300~400年管理させ、その後国が引き継ぎ10万年掘削を制限するという。

 しかし、一民間企業である電力会社に400年間にもわたり管理させ続けるということは非常に困難なことであり、非現実的と言わざるを得ない。さらに国が10万年掘削を制限するとしているが、国家や人類の存続さえ危ぶまれる遠い未来にわたっての管理など、展望できるはずもなく、何の保障にもならない絵空事でしかない。

 最終処理・処分の方法が見つからない中で、政府・電力会社は次々と原発の再稼働を進めようとしているが、原発が稼働すれば、処分できない危険な核廃棄物は益々増え続けるだけで、核燃料サイクルは破綻しており、プルサーマル発電の利用はより毒性や危険性の強い核廃棄物を産み出すだけである。われわれは、いのちと健康をまもる医療者として、原発の新増設、再稼働を断じて容認することはできない。

 現在稼働中のすべての原発の停止とすべての原発の廃炉を決定し、再生可能エネルギーの拡充や省エネ循環型社会の創生や核廃棄物処理技術・廃炉技術の進展のための施策を早急に実施していくよう政府に強く求める。