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【声明】原子炉圧力容器に強度不足の疑いがある 全原発の徹底調査および調査の公表を求める

2016.09.24

原子炉圧力容器に強度不足の疑いがある

全原発の徹底調査および調査の公表を求める

  兵庫県保険医協会

第1045回理事会

 大型鋳鋼品メーカー「日本鋳鍛鋼」が製造したフランスの原発の重要設備について、フランスの規制当局は強度不足の疑いがあり、調査を進めていると発表した。鋼材の不純物濃度が基準を超えていたなどと報道されている。

 同メーカーは、国内でも8原発13基の原子炉圧力容器を製造している。それぞれの原発について、電力各社は10月末までに調査し、原子力規制委員会に報告する予定とされている。圧力容器が強度不足だった場合、大事故につながる可能性が高い。再稼働ありきではない真摯な調査を行い、その調査について国民に公表するべきである。

 われわれは、いのちと健康をまもる医療者として、事故による放射能汚染の危険性を内包し、安定処分できない危険な核廃棄物を産出し続ける原発の新設、増設、再稼働を到底容認することはできない。電力各社には日本鋳鍛鋼が製造した原子炉圧力容器を徹底的に調査し、その調査方法・過程・結果のすべてを公表することを、原子力規制委員会には立ち入り検査などを通じて調査経過を監視し、調査内容については厳正な評価を行い、評価のすべてを公開することを求める。