2026年3月25日(2129号) ピックアップニュース
燭心
改定率2.22%。皆さんはどう感じられているのだろうか。民主党時代の2回の改定率よりも高い、近年にない高改定率になるはずであるが、それを実感することはなさそうだ▼ベースアップ評価料や過去の物価高騰に対する基本診療料のわずかな引き上げ、永続性の怪しい物価対応料で水増しするが、純粋な技術料引き上げは+0.25%。通常の改定と同レベルだ▼確かに従業員の賃上げを考え、ベア評価料を算定しているのであれば、その原資にはなるだろうがベア評価料の届出は4割に満たない。しかも、全て従業員の賃上げに当てなければならず医院の増収にはならない▼10%以上の引き上げを求めてきたわれわれにとって、2.22%の改定率は内容がまともなものであっても引き合わないのに、これではだまし討ちにあったようなものである。各病院団体の調査から前改定で10%程度の減収となっていることは確かだし、2025年度の中医協医療経済実態調査で個人歯科診療所の損益差額の最頻値は500~750万円。中医協も政府も認識していないはずはないが、平均値(1376万円)が一人歩きしてしまっている▼病院の赤字が言われているが、無床診療所、とりわけ歯科の窮状もかつてない状態である。郡部を中心に閉院増が続いている。物価対応料や補助金などの姑息な手を使わず、技術料や基本診療料を中心に2年間に予想される物価上昇分を超えて大幅に引き上げるべきである。高市内閣の改定では酒も不味くなる。(酔)



