兵庫県保険医協会

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兵庫保険医新聞

2026年6月05日(2134号) ピックアップニュース

燭心

 米中両首脳の会談が終わった。日本は蚊帳の外か? 中国は外国のトップが首都を表敬訪問することを重要視し、北京の故宮(紫禁城)で代表者同士が対面で会見して懸案が最終決着する。田中角栄と毛沢東、周恩来との直接面談で敗戦国日本は中国への賠償金がなしとなった▼米中首脳会談でアメリカ側は、イーロンマスク等々財界の大物が多数参加していた。今も昔も米国は中国を巨大市場とみている。今回は大豆とボーイングの旅客機の購入を約束させた。紫禁城の天壇で習近平と直談判してからトランプは急に無口になった。この会談は同床異夢であったのだろう。中国にとって最大の懸念は台湾問題である。孫子の兵法で対峙し、実力を付けた習は、ThucydidesのTrap(新興国の台頭による戦争リスクの高まり)で釘を刺したのだろう▼イランの戦争はイスラエルと米国が仕掛けた。核保有国の米国とイスラエルがイランの核開発を理由にするという身勝手さである。米国は、ウクライナ戦争のどさくさ紛れでロシアからドイツへの天然ガスパイプラインを切断した疑いがある。今回もイランの石油の90%は中国へ輸送されている。ホルムズ海峡封鎖を米国は本心では喜んでいるのではないか。GDP世界No2・3の中国・ドイツへの糧道を断つことになる▼戦争を仕掛け、平和を装い、裏で金儲けする。「本音と建前」を狡猾に隠蔽することは過去の歴史が示している。今回もそう見えないでもない。賢明なる人間は歴史に学ぼう!(鼻)
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