兵庫県保険医協会

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兵庫保険医新聞

2026年7月05日(2137号) ピックアップニュース

高額療養費負担上限引き上げ パブコメへ寄せられた声
〝人の命がかかっている〟〝皆保険を支える最も重要な制度〟

 今年8月から実施予定の高額療養費制度の負担限度額引き上げについて厚労省が実施していたパブリックコメント。協会で提出意見を集約したところ、多数の深刻な声が寄せられた。一部を抜粋して紹介する。

がん患者・家族のためにも反対
・高額療養費制度は国民皆保険制度を支える重要な制度であります。その引き上げや負担増は受診抑制につながる恐れがあります。
・負担上限額の引き上げは重い病気とたたかう患者の治療継続や生活に大きな影響を与えるため撤回を求めます。
・がん患者など、仕事や日常生活を続けながらギリギリの範囲で医療費を毎月支払い続けている患者やその家族のためにも負担金上限引き上げは反対です。
・今でも40歳未満の在宅療養がん患者は介護保険利用ができないため、介護用ベッド・福祉用具やヘルパー利用にかかる費用負担も大きい。身体の障害が重度でも、がん患者の場合は状態が不安定なため、身体障害者手帳の取得はかなり難しい。新しい治療が有効となり、療養期間が長くなった時代の変化に合わせて、若年がん患者にも「特定疾患」や「難病医療」といった医療福祉の制度が新たに適応、新設されることを願わずにはいられない。
・本当に医療が必要な人を救うという点において、保険診療における最も重要な制度と考えます。
・命に期限を設ける制度だと思います。反対です。医療を受ける人権を無視していると思います。消費税と同じで逆進性も強く感じます。国民皆保険制度や生存権に関わる大問題で、反対します。
生活が苦しくなっている今なぜ
・重い病気や長期療養の方々の経済状態は厳しい状況です。国がしっかり生活を支えてください。
・人の命がかかっています。もっと税金を削るところもあるはず。もう一度再考を願う。
・生活が苦しくなっている家計の人が多い中、なぜ高額療養費の負担限度額をUPするのか分からない。
・日本の良い制度を簡単に廃止しないでください。
・米国が勝手に始めたイラン戦争(要らん戦争)の戦後の復興費用を日本が負担するらしいが、そんな金があったら難病で苦しんでいる患者、家族のために使うべき。
受診抑制につながる
・病気やケガをすると、まず経済的な不安を持ちます。負担が増えると受診抑制につながると思います。
・「年金が少ないので検査はしたくない、薬だけ出してほしい」という通院患者さんがある。また往診や訪問看護の回数を減らし、自分で何とかするから来ないでくれという自助努力=「がまん」をしている在宅の患者さんたちのことが気にかかる。医療にかかる費用は去年とは大きく変わらないが、米をはじめとする食費やガソリン代、水光熱費など生きるための費用が上がっているのに収入は増えないのだから医療費さえも削るしかないのだ。
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