2026年4月
【金土日】金属アレルギー
金属アレルギーとは、通常は特定の金属に触れた部位に痒みを伴った皮疹が出る局所性の接触性皮膚炎を指します。原因となる金属としては、ニッケル・コバルト・クロム・金などによる場合が多く、ピアス・ネックレス・指輪などのアクセサリー類や、時計のバンド・ベルトのバックル・眼鏡のフレームなど日常生活でよく使用している製品との接触によって発症します。
一方、原因となる金属を含んだ食品類の摂取によって全身に皮疹を生じる全身型金属アレルギーという病態も存在しています。特にニッケルや、クロム・コバルトなどはチョコレート、ココア、豆類、香辛料、ワイン、ナッツ類、貝類などに多く含まれているため、全身型金属アレルギーの場合にはこれらの食品を多く摂取した後に症状が悪化しやすい傾向があります。また、歯科治療で使用される金属にも金・銀・パラジウム・スズなどの金属が含まれており、金属が口の中で溶けて血管に入りやすい状態になり、体内に吸収されることで全身型金属アレルギーを引き起こす場合もあります。
金属アレルギーが疑われる場合には、パッチテストによって診断を行います。パッチテストとは様々な金属の試薬を2日間上腕や背中に貼り付ける検査法であり、アレルギーの原因となる金属を貼った部位では2日経つと境界明瞭に紅く腫れてきます。パッチテストによって原因となる金属が明らかになれば、治療としてはその金属を含んだ製品の使用や食品の摂取を中止することが最も大切です。皮疹に対しては、副腎皮質ホルモン剤の塗り薬や、痒みが強い場合には抗ヒスタミン薬の飲み薬を使用します。さらに、全身型金属アレルギーで症状が重症である場合には、副腎皮質ホルモン剤の飲み薬を併用する場合もあります。






















