2026年4月
【木曜】加齢性難聴(老人性難聴)
加齢性難聴とは加齢以外に特別な原因が見当らず、中年以降に4年~5年単位で高い音からゆっくり聴力が低下していくものを指します。
年をとればとるほど難聴の進行は加速します。しかし加齢性難聴の個人差は大きく、80才や90才でも補聴器が必要ない人もいます。
加齢性難聴の個人差には遺伝的原因に加えて環境も関係します。最も大きな影響を与えるのが騒音です。騒音にさらされて生活している人はそうでない人にくらべて加齢性難聴になりやすいことが分っています。騒音を聞くと音を感じる耳の細胞が傷つけられ、難聴になります。特に職場で騒音にさらされることの多い方は注意が必要です。
もう1つ加齢性難聴に悪影響を与えるのが動脈硬化です。音を感じる耳の細胞が正常に活動するには十分な血流が必要ですが、動脈硬化はその血流を妨げます。そのため耳の血管のためにも、普段から動脈硬化を予防する食事や運動、禁煙などにつとめることが大切です。
加齢性難聴を改善する対策は補聴器をつけることです。ところが、多くの人は聞こえにくくなって補聴器をつけても、「ガンガン音が響いてあまり効果がない」とか、「格好が悪い」と言って嫌がります。それは補聴器を使わないデメリットについて知らないからです。
補聴器を使わない最大のデメリットは、認知症になるリスクが高まることです。聞えにくい状態では脳が音を聞きとるために脳に負荷がかかるため、認知症の発症に影響すると言われています。また難聴で人とのコミュニケーションが悪くなることも認知症の発症に影響します。
最後に補聴器をつける時の注意点です。音は耳の中で電気信号に変わります。それが脳に伝わり私たちは音として感じることができます。音の刺激の少ない状態になれてしまった難聴の脳に、補聴器を使って聞きとりに必要な音量の音を伝えると、はじめはうるさいと感じてしまいます。そのため難聴の脳には補聴器の音に慣れるトレーニングが必要です。このトレーニングを3ヶ月くらい続けると、脳が補聴器の音になれて聞きとりやすくなります。このことから、補聴器をつけようと思った時はいきなり電気店や通販などで買わないで、耳鼻科を受診して、自分の聴力にあった補聴器を選んでもらい、補聴器になれるトレーニングを受けるようにして下さい。






















