2026年4月
【火曜】口腔機能低下症
年齢を重ねると、お口の中の感覚、咀嚼、飲み込み、唾液の分泌などの機能が徐々に低下していきます。そうしたひとつひとつが口腔機能低下症の症状を起こしていきます。放置していると、お口の元気が低下した状態になることで栄養の偏りやエネルギー不足になり、身体的、精神的、社会的な健康に悪影響を及ぼします。
虫歯や歯周病などで歯を失ったり、入れ歯の不調をそのままにしておく、なども症状の原因となります。
噛む力や舌の筋力が衰えれば、噛めないものが増え、やわらかい物を好んで食べるようになり、噛む機能が低下していく、という負の連鎖が始まり、食べる量が低下し、慢性的な低栄養状態になります。全身の健康とも関連し、誤嚥性肺炎、サルコペニアと呼ばれる筋肉の減少、フレイルと呼ばれる衰弱状態とも関係があると報告されています。
また、会話が減ることで、社会的に孤立していきます。さらに機能が低下すると、咀嚼や嚥下機能に障害が起こり、要介護の状態になってしまうことがあります。
以前に比べて、食べ物が口に残るようになった、硬いものが食べにくくなった、食事の時間が長くなった、食事の時にむせるようになった、薬を飲みこみにくくなった、口の中が乾くようになった、滑舌が悪くなった、食べこぼしをするようになった、口の中が汚れているなどの症状はみられませんか?
もし、気になる症状がみられた場合、一度、歯科医院を受診することをお勧めします。
一度、低下してしまったお口の機能は元通りにすることは困難です。進行してしまう前に予防をすることが大切です。
口腔機能低下症の予防や改善をするために、お口、舌の動きをスムーズにする体操や唾液腺マッサージなどが効果的です。また、栄養管理、全身管理も大切です。定期的に歯科医院での専門的なケアを受けることで、症状の早期発見が可能となります。全身の健康を守るためにも、毎日のセルフケアとともにお口のケアを心掛けることでお口の機能を保ち、豊かな食事と健やかな生活、楽しい毎日を送りましょう。






















