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2026年5月

【木曜】バセドウ病

 甲状腺は、のどぼとけの下にある内分泌腺のひとつで、甲状腺ホルモンを作っています。甲状腺ホルモンは、主に体の代謝や体温、脈拍などを調整する大切なホルモンです。

 この甲状腺ホルモンが多く出過ぎる状態を、「甲状腺機能亢進症」と言います。おもな症状としては、心臓がドキドキする、汗をかきやすい、手の指が震えるといった症状です。また、疲れやすくなったり、やせてきたり、精神的にイライラして、怒りっぽくなったりすることもあります。

 「甲状腺機能亢進症」の原因として最も多い病気は、「バセドウ病」です。20代~40代の女性に発症することが最も多いとされますが、男性に発症することもあります。また、こどもやお年寄りにもみられる場合もあります。「バセドウ病」は、首が腫れたり、眼球が前に出てきたりするといった症状が有名ですが、これらの症状がはっきりしない場合も多いです。

 「バセドウ病」の診断には、主に血液検査を行います。血液検査では、甲状腺ホルモンの量や、バセドウ病に特有の抗体があるかどうかを調べます。必要に応じて、甲状腺の大きさや形を確認する超音波検査を行うこともあります。これらの検査は、体への負担が少なく、比較的短時間で行えます。

 治療は、甲状腺ホルモンが作られすぎないように抑える飲み薬を使う方法が一般的です。経過によっては、放射線治療や手術など、別の治療が必要になることもあります。年単位の治療が必要にはなりますが、適切な治療を受け、甲状腺ホルモンが安定すれば、通院治療を続けながら普段どおりの生活を送ることができます。

 動悸や体重の減少など、気になる症状が続く場合は、早めにかかりつけの内科や甲状腺専門医のいる医療機関へ受診することをお勧めします。

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