兵庫県保険医協会

会員ページ 文字サイズ

健康情報テレホンサービス

2026年5月

【月曜】緑内障

 緑内障とは、眼圧が高いことが原因で眼の奥の視神経が弱くなり、その結果見える範囲がゆっくりと狭くなるものです。

 緑内障は日本人が失明する原因の第1位であり、油断のできない目の病気です。残念ながら早期や中期までも自覚症状が乏しく、眼科に受診するきっかけがありません。

 緑内障の原因はまだ明確に分かっていません。発症の要因とされているのは、眼圧が高い、加齢、高血圧、低血圧、糖尿病、強度近視、片頭痛、睡眠時無呼吸症候群などが挙げられます。そのほか、遺伝や炎症、薬剤の影響、外傷などが関与しています。

 緑内障は二つに分類されます。1つは目の中を満たしている水の出口が急に狭くなるもので、症状がはっきりとする「閉塞(へいそく)(ぐう)(かく)緑内障(りょくないしょう)」。もう1つは目の中の水の出口が狭くならない、ゆっくり進行する、症状があまりない「開放(かいほう)(ぐう)(かく)緑内障(りょくないしょう)」です。

 閉塞隅角緑内障は眼圧が急激に上がり、目の痛み、充血、物がかすんで見えにくくなる、頭痛や吐き気などの症状を伴う急性の発作が起こります。治療が遅れると視力に深刻なダメージを及ぼす怖い病気です。完全に予防することが難しく、発作のリスクを減らすため、定期的な眼科検診を受けて、水の出口が狭いかどうかを確認してもらい、狭い人は瞳孔を拡げる薬や、内視鏡検査時に使用する鎮痛薬の使用は避けるべきとされています。

 一方、緑内障の約85%が開放隅角緑内障で、日本国内の緑内障患者の約7割が正常眼圧緑内障です。最新の調査によると40歳以上の20人に一人の割合で緑内障を患っていることがわかりました。しかも眼圧が高めの人だけではなく、眼圧が正常でも緑内障を発症している人も多いようです。

 緑内障は眼圧検査、眼底検査、視野検査、特殊な撮影検査などで診断できます。健康診断でいずれかの検査に異常があれば、必ずもう一度眼科医の診察を受けることが肝心です。

 緑内障治療は眼圧を下げることが重要です。眼圧を下げる方法としては、主に点眼薬を使う薬物療法と手術がありますが、初めは点眼治療を行うのが一般的です。通常1種類の点眼から始め、効果がない、もしくは不十分の場合は薬を変更、または2種類、3種類の薬を併用することもあります。

 点眼薬で眼圧を十分に下げることができない場合は、レーザー手術や外科的手術が必要となります。

 緑内障は非常に多い病気であり、正しい知識と適切な管理で失明を防ぐことができます。早期発見のため40歳過ぎたら眼科受診、緑内障と診断されたら継続治療を受け、定期的通院検査を受け、生涯に視野と視力を保つことに繋がります。

2026年 2025年 2024年 2023年 2022年 2021年 2020年 2019年 2018年 2017年 2016年 2015年 2014年 2013年 2012年 2011年 2010年 2009年 2008年 2007年 2006年 2005年
※健康情報テレホンサービス内検索です。