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2026年7月

【金土日】レビー小体型認知症

 レビー小体型認知症は、アルツハイマー型認知症や脳血管性認知症などと並ぶ代表的な認知症の一つです。日本の精神科医・小坂(こさか)憲司(けんじ)先生が発見されたものです。60才から80才代で発症することが多く、認知症のうち5%~20%程度の割合を占めます。

 初期には物忘れが目立たないことが多く、認知症として気づかれにくいという特徴があります。

 幻視という「実際には存在しない人や動物、その他のものが見える」といった症状が比較的早い段階から現れやすいとされています。無いものがはっきり見えることも多いのですが、感情の乱れを伴わず、本人が異常だと思わないことも少なくありません。

 それ以外の症状として、認知機能が変動しやすく、日によって注意力や理解力が大きく変動すること、体の動きが遅くなる、手足が震える、姿勢を保ちにくくなるなどのパーキンソン症状、立ちくらみや便秘といった自律神経症状などもみられます。

 また、眠っている間に夢の内容に合わせて、大声を出したり体を動かしたりする「レム睡眠行動障害」が、レビー小体型認知症の発症前後にみられやすいことも知られています。

 原因は、α(あるふぁ)シヌクレインという異常なたんぱく質からできる「レビー小体」が脳内にたまることで、神経細胞が障害されるためと考えられています。

 症状の現れ方や進み方には個人差が大きく、進行すると認知機能や運動機能の低下が目立ち、日常生活に支障が出てきます。

 根本的な治療法はありませんが、一定の効果の認められたドネペジルという飲み薬や生活環境の工夫によって進行を抑制し症状を和らげ、生活の質を保つことが可能です。精神症状には漢方薬が処方されることもあります。

 国や自治体は、認知症施策を進めており相談窓口も整備されています。医師や関連スタッフも支援の重要性を意識しています。

 周囲が早めに変化に気づき、地域の相談窓口や専門医につなぐこと、そして本人を安心させる対応を心がけることが大切です。

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