2026年7月
【木曜】男性の更年期障害
更年期障害というと女性にだけあるものというイメージがあるかもしれませんが、男性にも似たような症状が起こることがあり、「男性更年期障害」と呼ばれています。主な原因は男性ホルモンであるテストステロンの低下であり、医学的にはLOH症候群(加齢性性腺機能低下症)と呼ばれています。
テストステロンは20歳代をピークに、その後徐々に減少していくと言われています。テストステロンの低下により、やる気が出ない・気分が落ち込むといった精神症状、疲れやすさ・筋力の低下・発汗やほてりなどの身体症状、性欲や勃起力の低下といった性機能症状が現れることがあります。これらは、うつ病など他の病気と診断されてしまうこともありますので注意が必要です。
診断では問診に加え、血液検査でテストステロンを含め男性更年期障害の診断や治療に必要な項目を測定し、これらを総合的に判断した上で治療方針を決定していきます。
重症度に応じて治療方針は様々ですが、テストステロンを高めるよう生活習慣を改善することは、生活習慣病の予防にもつながります。具体的には、ストレスを避け十分で良質な睡眠時間の確保、食事においてはタンパク質や良質な脂質を意識して摂取します。またビタミンや亜鉛などのミネラルを充足させる事も重要です。定期的な運動、特に筋力トレーニングを行う習慣を付けます。筋肉を鍛えると、テストステロンや成長ホルモンの増加が期待できます。
薬での治療として、倦怠感・不眠・イライラ感など各症状に対して漢方などの内服も行います。重度の男性更年期障害、テストステロン値が大きく低下している方はテストステロン補充療法を検討することもあります。
男性更年期障害は決して珍しいものではありません。このような症状でお悩みの方は、医療機関へ相談することが大切です。






















