2026年7月
【月曜】目のヘルペス
目のヘルペスの原因となるのは、単純ヘルペスウイルスや、水ぼうそう・帯状疱疹を起こすウイルスです。これらのウイルスは、一度感染すると完全に体からいなくなるわけではありません。まるで冬眠している動物のように、神経節という場所に、じっと静かに潜んでいます。普段は何も症状を引き起こしませんが、発熱、心身のストレス、紫外線、免疫力の低下などをきっかけに、ウイルスが再び活動を始めます。眠っていたウイルスが目を覚まし、神経を伝って目の表面や内部に達し、さまざまな症状を引き起こすのです。
目のヘルペスは一つの病気でありながら、その症状は非常に多彩です。活発に増殖するウイルスが問題となる症状から、体の免疫反応が引き起こす症状までさまざまです。よく挙げられる症状には、異物感・痛み・充血・まぶしさ・視力低下などがあります。
目の表面をおおう透明の膜である角膜の一番外側にある部分、角膜上皮の炎症の場合は、抗ウイルス薬のつけ薬が治療の中心になります。
角膜のさらに深い部分の実質性角膜炎やぶどう膜炎の場合は、抗ウイルス薬のつけ薬を補助的に使いながら、ステロイド薬の点眼薬を慎重に使用することが治療の鍵です。
また、眼部帯状ヘルペスの場合は、できるだけ早く抗ウイルス薬の内服を開始することが特に重要です。
いずれのタイプであっても、自己判断で市販の点眼薬を使ったり、治療を中断したりすることは危険を伴います。目のヘルペスは、一度完治しても再発しやすいという特徴があります。
50歳以上の方が接種できる、帯状疱疹の発症を予防する効果の高いワクチンがあります 。このワクチンは、帯状疱疹そのものだけでなく、眼部帯状ヘルペスや帯状疱疹後神経痛といった合併症の予防にもつながります。定期接種の対象の年齢の方は自治体の公費補助がある場合もありますので、広報などで確認してください。
ただし、目のヘルペスの原因となるウイルスはさまざまであるため、これで全てのヘルペスが予防できるわけではありません。
目に気になる症状が続く場合は、「様子を見よう」と先延ばしにせず、早めに眼科を受診してください。早期発見・早期治療が、大切な視力を守る最善の方法です。






















