2026年8月
【木曜】乳がんの早期発見・早期治療
肥満、喫煙、授乳しない女性の増加など生活様式の変化に伴って、乳癌にかかる方が徐々に増えています。20歳代での発病は稀ですが、乳がんは40歳台後半から60歳代をピークにしてあらゆる年代で発病します。40歳以降は発病しやすい年代で、80歳以上の方も注意が必要です。
しかしいろいろな癌の中でも乳癌は比較的発見がしやすく、また治しやすい癌だと言えます。乳癌は自分で見つけることができるので、早期発見のためには自己検診が大切です。一番多い自覚症状は乳房のしこりです。自己検診は月に一度、お風呂で乳房に石鹸をつけて触れるとよいでしょう。乳癌のしこりは通常痛みがなく、植物の種のような硬さがあります。
乳癌の症状は、他に乳頭からの出血や形の変化など様々ですから、気になることがあれば迷わず専門医を受診してください。
大きさや位置によっては症状が無い場合もあるので、マンモグラフィーや超音波エコーによる乳癌検診を受けていただくことも大切です。乳癌検診は2年に1度、できれば毎年お受けください。40歳の女性には、自治体が無料クーポンを配布していますので、ぜひ活用しましょう。
乳癌の治療は手術と薬物療法が中心です。手術法は癌の大きさなどから選択されますが、癌を乳房ごと切除する乳房全摘術と癌の部分だけを切除して乳房を残す部分切除術があります。また最近、針を刺して高周波で癌を焼き切るラジオ波焼灼術も保険適応になりました。乳房を残す場合は手術後に残した乳房に放射線治療を行います。乳房を切除する場合は乳房を再建することができます。
薬物療法は癌の転移・再発を防ぐための全身治療で、手術に劣らない重要な治療法です。ホルモン治療と抗癌剤治療がありますが、患者さんの癌の性質に合わせてそのいずれか、または両方を行います。薬物療法は薬の効き具合をみたり乳房を残す手術を行うことを目的に、手術前に行うこともあります。
乳癌の治療は治す確率を高めながら、体の負担を少なくする方向で日々進歩しています。もし乳癌にかかったとしても、早期に発見することができればほぼ治すことができて、普段通りの生活を送ることができるしょう。






















