兵庫県保険医協会

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健康情報テレホンサービス

2026年8月

【月曜】低用量ピルのお話

みなさんは一般的にピルと聞くと避妊のための薬だ、と思うでしょう。最近は月経痛の薬としても認知が広まってきています。ピルは女性ホルモン・エストロゲンと排卵後のホルモンである黄体ホルモンを合わせた薬で、女性ホルモン含有量によって、低容量、超低容量など区分されています。元は避妊用に開発されていましたが、月経痛や月経が多い人の治療に保険適応で処方できるようになりました。月経前症候群の治療に効果的なピルもあります。

また、ピルをつかうと毎月月経がくるため、月経不順で使用されることもあります。副作用として、重大なものは血栓症、つまり脳梗塞や心筋梗塞、肺梗塞のリスクが上昇することです。そのため、タバコを吸う人、血栓になった事がある人、前兆のある偏頭痛がある人には使えません。40歳を超えて新たにピルを開始する場合も血栓のリスクを避けたほうがよいでしょう。また全身麻酔で手術を受ける予定のある人は1か月前からピルを中止する必要があることも覚えておいてください。

ただし、ピルによる血栓症のリスクが6倍~9倍に対して、産後の血栓症リスクは40倍ですから、正しく使えば恐れすぎる必要はありません。

他の副作用として、飲み始めの頃の吐き気や不正出血があります。一方で最近は色々なピルがでてきました。月経の回数を減らして数ヶ月に1回の月経にできるタイプや、血栓のリスクがずっと少ないミニピルもあります。

月経痛にピルを使っても月経痛が残る人や、血栓症のリスクがある方には、ピルの成分のうち黄体ホルモンだけをつかって月経を止めるタイプの薬もあります。特に子宮内膜症など月経痛が強くなる病気がある人や40代の方には、こちらをすすめます。昔にくらべて月経に関連した治療薬が増えました。月経痛の原因によっても治療方針がかわるため、エコーなど一度は診察を受けておくほうが良いです。また、ピルは薬の種類や目的によっては保険適応にならないものもありますので、詳しくは産婦人科で相談してください。

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