兵庫県保険医協会

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健康情報テレホンサービス

2026年9月

【月曜】朝起きられない子ども

さんは、「朝、子どもが起きられない」「何度声をかけても学校へ行く準備をしない」と悩んだことはないでしょうか。

朝起きられない子どもの背景には、睡眠不足や生活リズムの乱れだけでなく、起立性調節障害や貧血、うつ状態などの医学的な問題が隠れていることがあります。そのため、まずは「怠けている」と決めつけず、必要に応じて医療機関に相談することが大切です。

一方で、小児科の診療をしていると、医学的な問題だけでは説明しきれないケースも少なくありません。本人は「しんどいから起きられない」と言いますが、夜遅くまでスマートフォンやゲームをしていたり、休日には昼過ぎまで寝ていたりすることがあります。また、自分の体調を良くしようという意識や、「このままでは困る」という問題意識があまり感じられないこともあります。

現代社会では、不快なことを避けやすくなりました。眠ければ寝る、退屈なら動画を見る、面倒なら後回しにする。子どもたちは、ある意味で「心地よい・不快である」を基準に行動しやすい環境の中で育っています。しかし社会に出ると、「少し眠いけれど起きる」「気が進まなくても約束を守る」といった、自分を律する力が求められます。朝起きることは、その大切な練習の一つと言えるでしょう。

また、親御さんにとっても難しい問題です。子どもが小さい頃は、「早く着替えなさい」「歯を磨きなさい」「保育園に行く時間ですよ」と、親が主導して子どもを動かすことができました。しかし成長するにつれ、親がどれだけ声をかけても本人が起きようとしなければ起きません。朝起きて学校へ行くことは、親が初めて直面する「思い通りにならない子育て」の場面なのかもしれません。

だからこそ大切なのは、親が無理やり動かそうとすることではなく、子ども自身が「自分の体調を整えるのは自分の責任だ」と少しずつ学んでいくことです。早寝早起き、朝日を浴びる、朝食をとる、日中に体を動かす。そんな基本的な生活習慣を積み重ねながら、自分の健康を自分で管理する力を育てていきたいものです。

朝起きられない子どもへの対応には、医学的な視点とともに、自立への成長を支える視点も欠かせません。周囲の大人が焦らず見守りながら、子どもが自分の力で一歩を踏み出せるよう支えていきたいですね。

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