兵庫県保険医協会

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健康情報テレホンサービス

2026年10月

【火曜】薬剤の供給不足

 薬局で、医師の処方した薬がないと言われたことはありませんか。

 長引く医薬品の供給不安定は、単一の原因ではなく、複数の要因が重なって起きています。

 きっかけは2020年に後発医薬品メーカーで品質不正が発覚した事です。多くのメーカーが製造工程を再点検しました。その結果、品質管理の不備が次々と見つかり、製造中止や出荷制限が相次ぎました。

 後発品の供給が不足すると、先発品まで品薄になる状況が生まれてきます。

 さらに、日本の医薬品の多くは、有効成分の原料である原薬を海外に依存しています。世界情勢の不安定化、物流の混乱、原材料価格の高騰などの影響を受け、必要な原薬を安定して調達することが難しくなっています。これも供給不安を長期化させる要因のひとつです。

 その他、国が定める薬価制度も関係しています。薬価は毎年の改定のたびに引き下げられ、採算が取れなくなった医薬品は企業が製造を中止していきます。その結果、残った医薬品に需要が集中し、供給が不安定になります。

 このように、色々な要因が絡み合い、医薬品供給の不安定化は長引いています。

 薬局では、患者の治療継続のため、いつも服用している薬がすぐに手に入らない場合、他のメーカーで同じ成分の薬を取り寄せるよう努力しています。

 同じ成分の薬が販売されていなければ、医師に問い合わせて同じ効能効果をもつ異なる成分の薬に変更してもらうよう相談をしています。

 決して不安に思わず、しつかりと説明を聞いていただき、飲み忘れや飲み間違いがないようにして下さい。

 たとえ同じ成分の薬であっても、製薬会社が変われば添加物が異なることもあります。万一、不調を感じたらすぐ相談して下さい。医薬品供給困難の渦のなかでも、医師、歯科医師、薬剤師は連携して患者様に安心して薬を飲んでもらえるよう最大限の努力をしています。 安心して薬の服用を継続していきましよう。 そのためにも、処方された薬はかかりつけ薬局でもらうようにして下さい。

 また、ご自宅に飲み残しているお薬が多く残っているときは、医師・薬剤師にお伝えください。

 みなさんの健康を維持できるよう喜んで、お手伝いをしていきます。

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