政策宣伝広報委員会だより
近畿で緊急学習会 「一部保険外療養」は皆保険を崩す突破口 佛教大学 長友 薫輝氏が講演
2026.06.25
政府の社会保障改革により「保険あって給付なし」の医療になってしまうと警告した長友氏
近畿全県からオンラインもあわせ160人が参加し、問題点を共有した
冒頭あいさつに立った西山理事長
中村氏は冒頭、政府・与党は「現役世代の社会保険料負担軽減」を掲げ、薬剤自己負担の見直しなどを進めようとしているが、その本質は社会保険料引き下げを求める声を利用した医療費抑制策であると批判した。
とりわけ重大なのは、「OTC類似薬」の薬代の25%を追加させる「一部保険外療養」制度が、単なる薬代の追加負担にとどまらない点である。中村氏は、京都協会の厚生労働省要請を紹介し、「あらゆる療養の給付が一部保険外療養の対象になるのではないかと質した」と報告。厚労省側は、法的にはそのように読めることを認めた。
社会保障費抑制の全体像を批判
続いて講演した長友氏は、今回の健保法改正を、全世代型社会保障改革の流れの中で位置づけた。全世代型社会保障改革は、労働力動員政策と、社会保障費の抑制策を二本柱としていると指摘。高齢者や女性、障害のある人びとが、「働かざるを得ない状況」をつくる一方で、「現役世代の保険料負担軽減」を名目に、医療の給付抑制や患者負担増が進められていると述べた。
長友氏はさらに、日本の医療保障は「公的医療保険による皆保険体制」と「医療提供体制」の二つで成り立っていると強調。保険料を納めていても、保険給付が削られ、病床削減等によって地域の医療提供体制が縮小すれば、「保険あって給付なし」という事態に陥りかねないと指摘した。
最後に長友氏は、皆保険体制と医療提供体制の危機は、患者・住民と医療機関の要求が一致し得る課題であると述べ、地域で必要な医療を守る運動を広げようと呼びかけた。














