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学術・研究

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[保険診療のてびき] 各科に必要な漢方の知識(上) 第1章 総論

加古川市 松田内科・漢方クリニック  松田 康平先生講演

(1)生薬の知識
 処方を知るにはその構成生薬の性質を知ることが大切です。生薬は効能別に大きく15種類に分類されます。(表1)
(2)診 断
 漢方の診断には八綱弁証・気血弁証・臓腑弁証・六経弁証その他さまざまなものがありますが、それらを簡素化して気・血・水の不足と滞りを中心に考えると便利です。
気・血・水の不足と滞り 気虚(気の不足)−補気
 元気がない、気力がない、疲れやすい
気滞(気の滞り)−理気
 胸腹部の膨満感など、しばしば、抑うつ、緊張、イライラなどの精神症状を伴う
血虚(血の不足)−補血
 顔色が悪い、皮膚につやがない、頭のふらつき
血瘀 [やまいだれ+於](血の滞り)−活血
 固定性の疼痛、出血、月経異常
陰虚(水の不足)−滋陰
 口渇、皮膚の乾燥などの乾燥症状で血虚や虚熱(のぼせ、ほてり)の症状を伴う
水滞(水の滞り)−利水
 むくみ、めまい、頭痛、下痢などの胃腸症状
寒・熱
寒証(寒がり、冷え症)−散寒
熱証(暑がり、のぼせ)−清熱
補 充
 特殊な病態として以下のものがあります。
肝気鬱結 肝気の滞り(後述)
心血虚  心血の不足(後述)
(次号につづく)

表1 生薬の効能別表
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