兵庫県保険医協会

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当協会について

理事長挨拶

総会挨拶 2018年6月

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兵庫県保険医協会
理事長 西山 裕康

 本日はお忙しい中、第50回総会にご出席いただいたことに感謝します。会員の皆さまには、平素より協会の活動にご理解ご協力をいただき、厚くお礼申し上げます。この後の総会では、昨年度の「会務報告」と新年度の「活動方針案」「予算案」を上程しているので、ご承認をよろしくお願いします。

 はじめに、お忙しい中、ご臨席いただいた3名の来賓の皆さま方をご紹介します。  全国保険医団体連合会会長の住江憲勇様。くわしいご紹介は不要かと存じるが、私ども全国の協会・医会の代表として、その重責を担われ、精力的に活動されています。  続いて、全日本民主医療機関連合会会長の藤末衛様。ご承知のように民医連は「いのちの平等」を掲げ、地域の人びとの医療要求に応え、人権を守るために、社会保障の充実を求めて運動しておられます。民医連の会長が兵庫協会の会員であることをありがたく思っています。  最後に、尼崎市立立花西小学校教諭の小島三和子様にご臨席いただいています。小島様には、協会発行の「口から見える貧困」の座談会にご参加いただきました。健康の社会的決定要因には「教育」も挙げられており、子どもの教育は、その後の長い人生の健康に密接にかかわっています。また、兵庫教職員組合様とは、5月の「働き方改革反対」元町商店街パレードでも、ご一緒させていただきました。教職員も勤務医同様に、タイムカードが無く、その労働実態が把握できていないという共通点もあります。ご来賓のお三方には、協会を代表して、心よりお礼申し上げます。

 それでは、最近の情勢と協会活動について、若干の所感を述べさせていただきます。

 今年4月の診療報酬は、全体で1.19%のマイナス改定となりました。過去20年間、10回の診療報酬改定率の平均はマイナス1%で、合計マイナス10%となります。協会・保団連が粘り強く求めてきた「技術料を中心とした10%引き上げ」には程遠く、これでは低医療費政策により疲弊した医療機関の経営とそこで働く人々の労働条件の改善は望めません。

 また、世界に類を見ない高齢化が進む我が国で、このように長く続く医療費抑制政策で、国民に安全・安心、必要・十分な医療を提供できるのでしょうか。

 政府は、引き続き「経済再生」「財政再建」を目的に社会保障費を抑制しようとしています。公的医療保険制度の質と量を決定する指標は、決して経済成長や財政状況であってはなりません。

 医療における主な削減案は、患者窓口負担増加とそれに伴う確信犯的な受診抑制です。後期高齢者の窓口負担を原則1割から2割へ倍増、受診時定額負担の上乗せ、参照価格制度の導入などを具体化、さらに、経済成長の鈍化に合わせた「給付率の自動調整」、つまり患者窓口負担率の自動引き上げまで検討されています。政策の失敗を、患者負担にツケ回しするのは無責任の極みです。

 社会保障は「能力に応じて負担し、必要に応じて給付を受け、結果として所得を再分配する」機能を持っています。今、財源をどこに求めるべきでしょうか。負担する能力があるのは誰なのか。

 主な税の中では、消費税は経済を冷え込ませるのが明らかで、逆進性が高く、貧困や格差を拡大するため、社会保障の主要財源としてはふさわしくありません。一方、国民健康保険料にみられるように、社会保険料の逆進性は消費税の比ではありません。さらに社会保険料の「事業主負担」に比べ、「個人負担」は先進国中トップレベルとなっています。

 今なすべきことは、患者窓口負担の増加や消費税増税ではなく、所得税、法人税及び社会保険料の応能負担を強化し、過去最高の利益を上げ、内部留保を積み上げる大企業並びに金融所得の多い高所得者層に応分の負担を求めることです。これは私たちの「ポジショントーク」ではなく、正しい負担の在り方です。

 一方、医療給付の原則は現物給付で、必要に応じて提供されるものです。そして、その必要性を判断し、提供するのは私たちプロフェッショナルです。現在協会会員は7444人、保団連は10万人以上の会員を擁する医師・歯科医師の職業的専門家集団です。私たちは、医療給付のありかたを決める大事な役割を担うべき、責任ある団体であります。  私たちは、さらに学習し、発信力を高めなければなりません。社会保障を充実させ、生活や子育て、老後や介護などの不安を払拭してこそ、国民は安心して日々の生活を営み、それが経済発展につながっていきます。  現在の問題である、破壊された安定雇用、格差と貧困の拡大、少子高齢化の進行、家族・地域社会の変貌、経済低迷などの問題解決は、失われた30年を他の先進国と比較すれば、これまでの政策を抜本的に変更しなければならないのではないでしょうか。

 もう一点、注視すべきは「医師の働き方改革」です。医師と医療機関がともに健全で、国民に安全・安心の医療を提供するためには、人員増強とそれを支える診療報酬の増加が必要なのは明らかです。「医師の働き方改革」に関しては、お手元の勤務医ニュース掲載の、私の拙文をご覧いただきたい。  さて、このような勤務医の働き方をめぐる情勢の中、協会は、新たに勤務医部を立ち上げた。現在の勤務医は、次世代の医療を支える重要な人材だ。私たちの活動を知ってもらい、仲間を増やし、勤務医の現況、問題点などを理解し、その意見を吸い上げ、共に活動していくために、勤務医部の発展に努力したいと考えているので、皆様にもぜひご協力をお願いしたい。

 私たちは「開業医の生活と権利を守る」「患者・住民とともに地域医療の充実・向上をめざす」という二つの目的を中心に集まり、半世紀にわたって活動を続ける医師・歯科医師の団体です。  中には「成果が見えにくい」「理想的過ぎる」というご意見があるかもしれませんが、ロマン・ロランは「理想主義のない現実主義は無意味である」との言葉を残しています。奴隷解放も男女平等も、長い間「夢物語」だったが、今ではこれを疑う者はいません。

 政治は妥協の産物といわれ、昨今の医療政策は、財政至上主義ともいえる原則のもとに、いたずらに短期的成果を求め、計画、決定、実行されています。私たちは決して目先の事に流されることなく、遠くない将来、私たちの主張と活動が正しいと評価され、証明される時が必ず来ると信じて、一歩一歩活動を続けたいと思います。

 私たち執行部は、事務局とともに、50年の歴史を持つ協会と7444人の会員のために、また地域住民のために、兵庫県民のために、国民のために、よりよい協会、よりよい医療を目指し、「着眼大局、着手小局」を心がけ、これまで以上に努力したいと思います。  会員の皆さまの一層のご理解とご協力、ご指導・ご鞭撻のほどをお願いし、ご挨拶とさせていただきます。ご清聴ありがとうございました。

評議員会挨拶 2018年5月

 本日はお忙しい中、第93回評議員会にご出席いただきありがとうございます。また、平素は評議員として、協会の活動にご理解を賜り感謝します。最近の情勢と協会活動について、一言述べさせていただきます。

 ご承知のように、この4月には診療報酬と介護報酬の同時改定がありました。今年の診療報酬改定率は、全体でマイナス1.19%。過去10回の平均改定率マイナス1%から導き出した、プラス10%という私たちの要求には程遠いものでした。世界に類を見ない高齢化が進むわが国で、長年にわたる医療費抑制政策のもと、私たちはすべての国民に、安全・安心、必要・十分な医療を提供できるのでしょうか。

 6月にはいわゆる「骨太の方針」が定められ、毎年のように「経済・財政の再生」のために「社会保障費削減」が行われています。公的医療保険制度の質と量を決定する指標は、決して経済成長や財政状況であってはなりません。医療においては、後期高齢者の患者窓口負担の倍増化、受診時定額負担の上乗せ、薬剤の参照価格制度などの改悪メニューが目白押しです。とりわけ「都道府県別の診療報酬の活用」と「給付率自動調整」は、公的医療の原則を捻じ曲げるものであり、決して看過することはできません。

 「都道府県別の診療報酬」の導入により、1点単価や入院基本料の引き下げなどが行われれば、全国統一の公定価格が崩され、地域間の格差と偏在がさらに拡大し、地域医療の現場に混乱をもたらします。

 「給付率の自動調整」制度とは、少子高齢化、人口減少が見込まれる現在、経済成長が鈍化し医療費が増加した場合に、患者窓口負担を自動的に増やす仕組みです。言うまでもなく、これらの社会情勢の変化は、政治の無策の結果であるのに、その「つけ」を病人の窓口負担に回し、その尻ぬぐいをさせるのは、責任転嫁に他なりません。そもそも患者負担とその増加は、経済的弱者、病弱者を公的医療から遠ざけ、受診抑制や重症化の危険性を高め、社会保障制度としては本末転倒です。

 今「患者負担増加やむなし論」が広がりつつあるとすれば、それは社会保障の歴史に逆行する「自助」の強要、病気の「自己責任論」が徐々に刷り込まれたためです。健康の社会的決定要因は、個人の生活習慣だけではありません。そして、経済格差は健康格差に直結します。

 昨今、「負担と給付のバランスが大事」や「受益者感覚が必要」などの文言が広く報じられていますが、「負担」の原則は「能力に応じた負担」であり、ここでいう「能力」とは、決して「受難者」である患者さんの窓口支払い能力ではありません。一方、医療の「給付」は必要に応じて提供されるものです。そして、その必要性を判断し、提供するのは私たちプロフェッショナルです。宇沢先生は、医療を社会的共通資本の一つと定め、「職業的専門家によって、専門的知見にもとづき、職業的規範に従って管理・運営されなければならない」と述べています。

 現在、協会会員は7400人以上となり、保団連は10万人以上の会員を擁する医師・歯科医師の職業的専門家集団です。私たちは、地域医療において、急性・慢性を問わず、日々の外来、入院、在宅医療の場で、患者さんの疾病だけでなく、健康の社会的決定要因を熟知しています。それらの要因に配慮し、患者さんに寄り添って、「医学」を社会に適応させ「医療」を提供している私たちは、医療給付のありかたを決める大事な役割を担う責任ある集団です。保険医協会は、単なる互助会ではありません。このことを再確認し、会員とともに活動を進めていきます。

 もう一点は「医師の働き方改革」です。現在、人口1000人当たりの医師数は、OECD平均3.4人に対し日本は2.4人であり、約10万人少ない水準です。OECD平均からみると、過去も現在も医師不足であり、決して将来も追いつきません。医師数に関して、厚労省は「現在の医療提供体制で必要な医療サービスが提供されている」という根拠の乏しい前提に立ち、「働き方改革」を受けて、いわゆる「過労死ライン」を前提とし「10年後には需給が均衡するので、医師数増員は必要なし」との方向です。地域医療構想を中心とした、病床削減、病院統廃合、診療科の閉鎖が相次ぐ現状は、国策である医療費抑制に従った、医師不足と診療報酬不足の必然の結果と言えます。現在の勤務医は、次世代の医療を支える後輩たちです。国民の命と健康を守る医師と医療機関がともに健全であるためには、人員増強とそれを支える診療報酬の増加が必要なのは明らかです。医師の働き方改革に関しては、本日配布の勤務医ニュースをご覧いただきたく思います。

 このような状況の中、本年度は組織部の勤務医対策活動を勤務医部として独立、新設しました。協会会員も、かつてはほぼ全員が勤務医だったかと思います。私たちの仲間を増やし、彼らの意見に耳を傾け、共に活動していくために、新たな勤務医部に力を注ぎたいと考えております。評議員の皆さまにもぜひご協力をお願いします。

 私たちは「開業医の生活と権利を守る」「地域医療の充実をめざす」という二つの目的を中心に集まり、活動を続ける医師・歯科医師の団体です。政治は妥協の産物といわれ、昨今の医療行政は、財政至上主義ともいえる原則のもとに、いたずらに短期的成果を求め、計画され、決定されています。私たちは決して目先の事に流されることなく、遠くない将来、私たちの主張と活動が正しいと評価、証明される時が必ず来ると信じて運動を続けます。

 私ども執行部は、医科歯科一体となり、事務局とともに、よりよい協会、よりよい医療を目指して一層努力したいと思います。皆さまのご理解、ご協力をお願い申し上げます。それでは、このあと、評議員会議案に関して、概略をご説明させていただきます。忌憚ないご意見、活発なご討議のうえ、ご承認いただくようお願いし、ごあいさつとさせていただきます。ご清聴ありがとうございました。

新年挨拶 2018年1月

 皆さま、新年明けましておめでとうございます。

 昨年中は協会の活動にご理解、ご協力いただきありがとうございます。特に「診療報酬の引き上げと患者窓口負担の軽減を求める」署名に際しましては、多くのご賛同をいただき感謝しております。

 昨年の大義なき解散後の衆議院選挙では、野党陣営の混乱もあり、自公政権に勝利を与えました。54%の投票率の下、48%の得票で75%の議席を得るという小選挙区制度のマジックは棚に上げ、国民の信任を得たとして、さらに強引な政治が展開されていくと思われますが、憲法を含め各政策に対する国民の意見は必ずしも政権寄りではなく、もくろみ通り進むとは限りません。

 医療において、今年は診療報酬改定があります。財務省は、本体部分もマイナスを主張していますが、中医協の支払い側委員の中にも、本体までのマイナス改定には疑問を持つ人も少なくありません。

 診療報酬が、国民に提供される医療の質・量を決め、300万人の雇用を支えていることが理解され、「診療報酬を下げれば、税・保険料・患者窓口負担が下がります」という単純なロジックの浅薄さが透けて見えたのでしょうか。

 さて、アベノミクスにより「トリクルダウン」は起こらず、格差と貧困が広がっています。昨年の厚労白書でも格差は経済成長の足を引っ張ると記載されています。

 国民が必要としているのは、いつの時代も「医療・介護・年金・子育て」といった社会保障の充実による将来不安の払拭です。サービスの現物給付を充実させ、すべての国民がお金の心配なく、健康で長生きできるような医療保険制度を充実させることは私たちの責務でもあります。

 今年は戌年です。犬は昔から人間とともにありましたが、最近は家族の一員と言えるような存在になっています。特に子ども世代が家を離れ、高齢者単独世帯や老々夫婦にとってはなくてはならないようです。ちなみにわが家は猫4匹ですが、年とともに猫に話しかける機会は多くなっています。

 本年も執行部、事務局員一丸となって協会の発展、国民医療の充実に努力する所存ですので、一層のご協力、ご指導のほどをお願い申し上げます。

総会での再任後挨拶 2017年6月

 執行部を代表しまして一言申し上げます。

 総会では、提案いたしました数々の議案、次年度協会役員・議長・副議長、総会承認人事をつつがなくご承認いただき、お礼申し上げます。お並び頂いた副理事長の先生方を中心に、協会活動に一層力を注ぎたいと思っておりますので、よろしくお願い申し上げます。

 さて、現在、地域医療構想の策定や地域包括ケアシステムの構築、医療費適正化計画、地域医療計画、介護保険事業支援計画の策定が急がれていますが、医療介護を取り巻く状況は、都市部と地方では大きく異なっています。

 兵庫県は、医療や介護に関する各種指標は、全国平均に近い事が多いのですが、同じ県内でもその人口分布や高齢化率、医療の需給状況とその推移に差が大きく、今後、県内全体が一様の経過をとるわけではありません。但馬や丹波では高齢化率のピークを迎えつつありますが、神戸や阪神北ではそのピークは遅れその絶対数は多数です。但馬圏域では、脳卒中や心筋梗塞の場合に、自動車搬送30 分圏未カバー人口割合が60%、およそ10万人と言われています。地方に必要とされるのは医療と教育ですが、このような医療提供体制では地方創生どころか地域の衰退は明らかです。

 これからは、国民健康保険の都道府県単位化なども実行され、医療社会保障分野における都道府県の権限と役割が一層強くなっていきます。半ば強制的な機能別病床数のコントロールや医師の地理的偏在解消、県独自の診療報酬点数設定なども危惧されます。

 執行部としましては、これまで以上に地域医療の問題点を吸い上げ、力強く支援していきたいと思いますので、各専門部、支部の先生方におかれましても、医療・介護だけでなく健康・生命・人権・平和に影響を及ぼす課題について、積極的に協会執行部までご連絡、ご提案下さいますようお願いします。

 先ほど宮武副理事長からご報告がありましたが、一言付け加えさせていただきます。この度、神戸大学医学部附属病院が入会となり、兵庫医大篠山医療センターからも入会の申し込みを受けております。ともに喜びたいと思います。これで兵庫県内すべての大学病院が協会の会員となり、全国でも初めてではないかと思っております。

 これは組織部が、地道な努力を長年続けたためではありますが、共済部、審査対策部の協力も忘れてはなりません。何よりも今回の成果は、「頼りになり、役に立つ、会員になって得する協会」というスローガンが、大学病院をはじめとした公的大病院にも賛同を得られるという事、また、そのスローガンの基礎となる多方面にわたる活動を、協会各部が日々積み重ねてきた証だと思います。

 これからも兵庫県保険医協会は、県内有数規模の医療団体として、私たちの組織とその目的・活動を、病院・勤務医はもちろん、一般の方にも知っていただくため、ホームページの充実、ラジオ出演やマスコミ対策、各種講演会、署名活動やクイズちらしなどを通じ、広く、強く広報したいと思っています。

 協会は再来年50周年を迎えます。「生き残るのは強いものでも、賢いものではなく、変化に対応できるものである」との言葉にあるように、私たちの活動も、時代に即したものでなくてはなりません。しかしながら、その目的は創設時より変わらず、その時の熱意あるいは憤りも忘れてはなりません。

 先日TVを見ておりますと、ロボットコンテストの創設時から尽力していた東京工大の森教授はこのような格言を残していました。「勝者には力があるが、敗者には夢がある」。マーティン・ルーサー・キング牧師にも夢がありました。政権による国民監視と統制の方向は強化されつつありますが、理想と現実、全体と部分、中心と周辺、内と外のバランスを保ちつつ、協会活動を進めたいと思います。

 私まだまだ浅学菲才の身ではありますが、6代目の理事長として、これまでの理事長の名を汚すことの無いよう、新しく選ばれました12人の副理事長、41人の理事、5人の監事、三根議長と2人の副議長、名誉理事長・顧問・参与の先生方とともに、また藤田事務局長と30人の事務局員、すべてが自覚を新たに一丸となり、本日総会での活動方針、決議事項を遵守し、伝統に基づく由緒ある協会発展のために、全力で尽力する覚悟です。

 至らぬところは厳しくご叱正賜り、これまでどおり皆様のご理解とご支援を重ねてお願い致しまして、ご挨拶とさせていただきます。有難うございました。

就任挨拶 2015年6月

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兵庫県保険医協会
理事長 西山 裕康

 この度、兵庫県保険医協会の理事長に就任いたしました西山裕康です。

 平素は協会の活動にご理解、ご協力賜わりまして誠に有難うございます。私たち兵庫県保険医協会は、現在医師・歯科医師合わせて7200人を超える組織です。「患者住民とともに地域医療の充実・向上をめざす事」を大きな柱とし、命と健康を守る社会の実現に向け活動しています。

 さて、最近の医療・社会保障改革を見ますと、小泉改革に始まる「公的医療にブレーキ」に加えて、安倍内閣における「医療の営利産業化にアクセル」という新自由主義的政策により、多くの医療関係者が巻込まれ、一部は押し切られあるいは取り込まれ、その結果、健康弱者を始めとする社会的弱者にその「しわ寄せ」が及んでおります。

 日本の国民皆保険制度には、先人たちが作り上げてきた「いつでも、どこでも、だれでも」という理想があります。この理想を守り続ける事により、国民が最適な医療を享受できるという、世界に誇れる日本の医療制度を再確認し、その体制を堅持しさらに充実させるべきです。

 「いつでも、どこでも、だれでも」に反する「今だけ、ここだけ、自分だけ」を決して良しとせず、「能力に応じて負担、必要に応じて給付、結果として所得再分配を伴う」という社会保障の原則を当然とし、基本的人権としての医療・社会保障を守り続ける活動に邁進したいと思っております。

 兵庫県保険医協会の大きな柱は「患者・住民とともに地域医療の充実・向上をめざす」事です。そのためには皆様方のお力も必要ですので、今後とも協会の活動にご理解とご協力、ご指導・ご鞭撻のほどよろしくお願いします。

 以上、簡単ですが理事長就任の挨拶とさせていただきます。

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