兵庫県保険医協会

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兵庫保険医新聞

2010年8月25日(1631号) ピックアップニュース

沖縄ダイビング&平和ツアー

 協会文化部と反核・平和運動部は、7月17日~19日に沖縄ダイビング&平和ツアーを開催。7人が参加し、沖縄協会との交流会も行った。「ぜひ来年も開催を」との声も寄せられ、文化部としても検討していきたいと考えている。参加者の感想文を紹介する。(加藤隆久文化部長)

沖縄・平和ツアー
見て、聞き、学んだ沖縄の歴史と現状

沖縄協会の仲里会長(前列左)、
高嶺副会長(同右)と交流

 1日目は移動だけでしたが、2日目は稲福勉さん(沖縄平和ネットワーク)に沖縄中・南部戦跡の案内をしていただきました。
 地上戦の激しさと日米両軍の損害はもとより、避難中の住民も戦闘に巻き込まれ、犠牲者の数は軍人を上回るという事実にがくぜんとしました。なかでも日本兵と見られる遺骨を埋没壕から発掘中の現場に案内していただき、ボランティアで発掘されている方に詳しいお話を伺うという大変貴重な経験をしました。
 夜には沖縄県保険医協会の仲里尚実会長と高嶺朝広副会長から、沖縄の歴史や現況などについて丁寧に教えていただきました。「本土ではわからない沖縄」についての理解と、お互いの懇親を深めることができました。
 3日目は、辺野古や普天間などの米軍基地を中心に案内していただきました。辺野古では移設反対運動をされている住民の方に、これまでの経緯や展望などを伺いました。
 今回のツアーで強く感じたことは、テレビや新聞などは、表面的かつ断片的な情報のみを繰り返し流しているだけなので、それだけでは実情はわからないということです。その背景も含めた正確な知識を基にしない議論は、意味がありません。一度沖縄に行ったからといってすべてがわかるわけではありませんが、沖縄問題や平和を考える上での基礎になると思います。
 来年もこのツアーが企画されるようでしたら、ぜひ参加されることをお薦めいたします。
【丹波市・歯科 水野 良司】

沖縄・ダイビングツアー
美しく透明な海、降り注ぐ太陽の光

ダイビングで美しい海を楽しんだ
(筆者は前列中央)

 那覇から座間味に向かう海路は、どこまでも透き通った空と海の接点を探す旅でした。慶良間(けらま)諸島の小さな島々は、さながら宝石のように輝いていました。デッキで心地よい風に吹かれていると、50分ほどで座間味の港に到着しました。
 私はバイクを借りて約3時間の島一周をしました。だ~れもいない海、道から5メートルほどのジャングル(?)を抜けるだけで300メートルを超えるであろう白い砂浜を独り占めできました。映画で有名になったワンちゃんのマリリン像にハグし、数カ所ある絶景の展望台では、東シナ海の島々や座間味の海岸線を堪能しました。
 夕食は民宿の経営するレストランへ。オリオンビールと泡盛で、したたか酔った後、酔い覚ましを兼ね、小島先生お勧めの夜空を見に、歩いて5分程度の港へ。見上げるとびっくり、プラネタリウムより多い満天の星空に圧倒されました。仰向けに寝転んでいると吸い込まれそうです。
 2日目は、慶良間の素晴らしき海に抱かれに港を出ました。ポイントに着いて装備をして、いざ海中へ。
 ありきたりですが「美しい」の一言です。青い海はどこまでも透明で、降り注ぐ太陽の光はレース越しのようにその表情を変えます。海底は細かい起伏に富んでいて、白い砂地や色とりどりのサンゴのついた岩礁はジオラマの地球のようです。そこには、色も形も大きさもさまざまな魚はもちろん、エビ・貝・ナマコ・ヒトデなどの海洋生物がいて、多様性の美を形作っていました。
 港に戻ると南国特有のスコール。慶良間海洋文化館へ行き、館長のオジイから慶良間の戦争を含めたお話をたっぷり聴かせてもらいました。とても勉強になりました。
 そんなこんなのダイビングツアーを終え、平和ツアー組と合流するため、那覇へと向かう高速船に再び乗り込みました。こんな自然の「素」の美しさを肌に感じさせられると、平和のすばらしさに感謝です。
【川西市・歯科 堀池 周司】
 

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