兵庫県保険医協会

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兵庫保険医新聞

2011年4月25日(1653号) ピックアップニュース

燭心

 「よどみに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、久しくとどまることなし」とか「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり」とか「浪花のことは夢のまた夢」の言葉が、折に触れて浮かんでくる今日このごろです▼姫路城の周りの満開の桜に誘われて、高野山と吉野へお花見に行ってきました。JR橋本駅から南海高野線の天空列車で極楽橋へ、ここからケーブルカーで一気に山頂へ。上杉家ゆかりの清浄心院でゴマ豆腐や高野豆腐の精進料理をいただいたあと、奥の院へ。NHKの大河ドラマ「江」で有名になった江姫や織田信長、豊臣秀吉のお墓を見ながら、弘法大師の前に両手を合わせて「南無大師遍照金剛」と、東北大震災で亡くなられた方々と被災された方々のための祈りを奉げてきました▼吉野では、昭憲皇太后がご覧になった場所から下千本の満開の桜を見下ろし、中千本の五分咲きの桜を見上げながら、四季のある日本に生まれた喜びを堪能しながら、こんなことを考えました▼統一地方選挙も後半戦。原子核と細胞核、二つの核を操るようになった私たちは、奢ることなく、たった直経10キロメートルの小惑星の衝突で滅んでしまった恐竜を思い出し、洞窟に隠れていた哺乳類の子孫であることを思い出し、夜空にきらめく星々を見上げながら、「朝のこない夜はない」と、命と絆を大切にする、思いやりに満ちた、すばらしい夜明けへ向けて手を携えあって進もう。
(水)

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