兵庫県保険医協会

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兵庫保険医新聞

2011年11月15日(1671号) ピックアップニュース

県立こども病院 ポ-アイ移転案撤回申し入れ 現地建て替え・機能拡充を

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県に申し入れ書を手渡す
池内理事長(左)

 県立こども病院のポートアイランド(中央区)移転中止と同病院の機能・スタッフ拡充を求め、11月2日に池内春樹理事長と武村義人副理事長が兵庫県へ申し入れした。県病院局から岡本周治局長、齋藤芳樹参事、中島明彦課長が対応した。
 池内理事長は、こども病院の現地(須磨区)建て替えは可能との専門家の判定があることや、移転先に隣接する神戸中央市民病院にも小児・産科があることなどを指摘。沿岸地に拠点病院を集中させることは防災上からも避けるべきで、近隣の理化学研究所などでバイオハザードがあった場合の危険性も訴えた。
 武村副理事長は、協会が8月に実施した会員アンケート結果を紹介。回答者のうち、ポートアイランドへの移転に「賛成」「どちらかといえば賛成」が22%だったのに対し、「反対」「どちらかといえば反対」が2倍の45%を占めたことなどを説明した。また、国の「地域医療再生基金」を目当てにした今回の移転問題が、政府の進める「病院統廃合」の延長線上にあってはならないと指摘した。
 岡本病院局長は、「現地建て替えも重要な候補で、ポートアイランドへの移転はまだ未確定。要請内容も踏まえ、慎重に検討していきたい」と述べた。

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