兵庫県保険医協会

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兵庫保険医新聞

2012年7月05日(1691号) ピックアップニュース

診内研が好評です 6月「妊娠中の薬の使い方」に過去最高257人

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「臨床の悩みに応える講演でとても有益」との感想も

 協会が毎月、開催している診療内容向上研究会(診内研)が、好評を得ている。「妊娠中および授乳中の薬の使い方」をテーマとした6月16日の研究会には、講師に独立行政法人国立成育医療研究センター母性医療診療部長の村島温子先生を迎え、過去最高となる257人が参加した。

 講師の村島先生は、妊娠・授乳中は、エビデンスの乏しい状況では薬剤投与は慎重になるべきだが、服用を恐れて母体の全身状態が悪化すれば、かえって胎児への悪影響が懸念されるため、薬剤の危険性と有益性を検討し判断することが必要になると説明。不安から妊娠継続をあきらめるケースもあるが、冷静に対応すべきケースがほとんどであるなどと述べた。また、日常診療で使用機会の多い薬剤の使い方を、最近の話題も含め紹介した。
 参加者からは、臨床現場での実例に基づいた具体的な質問が出され、「臨床において悩む領域で、とても有益だった」などと感想が聞かれた。
談 話
10年間で5千人超 一層の充実めざす
研究部長 清水 映二

 診内研は、保険診療内容の充実・向上を中心に、最新の医学・医術の修得をめざしてきました。そして研究会活動の柱として、保険医クラブ時代の1964年5月から毎月開催し、好評を博してきました。特に、この10年間でのべ参加人数は5千人を超えています。
 次回は、7月28日に「皮膚のウイルス感染症~単純ヘルペスと水痘・帯状疱疹、アトピー性皮膚炎に合併しやすいウイルス感染症などについて~」をテーマに開催を予定しています。一層充実した研究会開催のため、さまざまなご要望をぜひお寄せください。
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