兵庫県保険医協会

会員ページ 文字サイズ

兵庫保険医新聞

2012年10月25日(1701号) ピックアップニュース

県塚の会総会・市民学習会 〝塚口病院跡地に医療機関を〟市民の思いを行政に

1700_4.jpg

綿谷副支部長が医師の立場から報告

 尼崎支部が参加する「県立塚口病院の充実と尼崎市及び阪神地域の医療を考える会(通称・県塚の会)」は10月6日、ハーティ21ホールにて第5回総会と学習会を開催し、市民ら36人が参加した。学習会では尼崎支部の綿谷茂樹副支部長、ヘルパーの寺岡京子氏、県会議員の宮田静則氏がそれぞれ報告した。
 綿谷副支部長はまず、尼崎市で救急搬送先が見つからないケースが全国平均の5倍もあることや、県立塚口病院と県立尼崎病院の統合後ではベッド数が900から730床に減るという問題を指摘。塚口病院近辺で開業する医師として、患者が入院治療できる病院の必要性を訴えた。
 さらに、現状では民間病院の建設は厳しく、県および尼崎市の役割が重要と指摘。県当局との話し合いなど県塚の会の活動を紹介し、市民の思いを行政にぶつけようと呼びかけた。
 寺岡氏は厳しい老老介護の実態などを紹介し、地域での医療・福祉・介護の連携が重要だと訴えた。
 宮田氏は尼崎市の「跡地には医療機関や福祉施設の誘致に努める」という答弁に責任を持つよう今後も働きかけようと呼びかけた。
 第5回総会では、代表の畠中正昭協会尼崎支部幹事、副代表の綿谷茂樹先生が再任され、「県立塚口病院跡地に医療機関誘致を求める要望書」署名を2万筆集めるという目標が採択された。
バックナンバー 兵庫保険医新聞PDF 購読ご希望の方