兵庫県保険医協会

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兵庫保険医新聞

2013年5月15日(1718号) ピックアップニュース

6月13日〜14日 空気の汚れ調査にご協力を! 環境・公害対策部長  森岡 芳雄

 1975年から開始された二酸化窒素(NO2)簡易測定全国一斉調査が、今年も6月13日17時〜14日17時にかけて行われます。
 この調査は天谷式NO2簡易測定カプセルと呼ばれる捕集液を染み込ませたろ紙を入れたカプセル(直径1.4㎝、高さ4㎝)を高さ1.5m地点に下に向け取り付け、24時間後にカプセルを回収する方法で行われています(図)。

図 調査はカプセルを取り付けるだけ

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 一定区域内で複数のカプセルによる測定を行うことで、科学的にも信頼のおけるデータが採取される方法です。
 1973年以来「1時間値の1日平均値0.02ppm以下」とされていたNO2の環境基準を、政府は78年に「1時間値の1日平均値0.04〜0.06ppmのゾーン内またはそれ以下」に変更し、88年「公害は終わった」として公害指定地域の解除が行われました。行政の行う大気汚染測定については信頼性が損なわれるような事件も起きておりますし、大気汚染が幼弱な小児に影響があることは明白な事実です。
 大気汚染のピークは確かに減少しましたが、兵庫県は0.06ppmの環境基準を超えた地域を抱えていることがこの間の調査で明らかになっています。
 加えて、中国では深刻な大気汚染が進んでおり、海を越えてPM2.5(微粒子状物質)などによる汚染が国内でも広がっています。
 大気汚染の実情を自らの手で正しく把握することは、非常に重要なことだと考えます。
 カプセルを取り付けていただくだけの簡単な調査です。できるだけ多くの会員の先生方にご参加いただけますようお願い申し上げます。
 また、職員の方や患者さま方の参加も歓迎します。みなさんで奮ってご参加ください。

※月刊保団連5月号に同封しているチラシでお申し込みください。お問い合わせは、協会事務局電話078-393-1807まで。昨年お申し込みいただいた先生には今回もカプセルをお届けします。
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