兵庫県保険医協会

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兵庫保険医新聞

2013年6月25日(1722号) ピックアップニュース

主張 さまざまな願い実現のために 投票に行こう

 私たちには、さまざまな願いがある。「年金がもう少し多かったら」「医者や歯医者での窓口負担を減らして」「福島の原発事故でふるさとを追われた人々がいるのに原発再稼働、ましてもうけのために海外へ売るなんて許されない」「侵略戦争はなかったという安倍首相は許さない」「一票の格差を放置している国会議員は許さない」「米軍に風俗業を活用して、と言ったり、八尾空港にオスプレイを誘致しようとする橋下大阪市長や松井府知事は許さない」「県立こども病院を津波の心配のあるポートアイランドに移転することは許さない」「地域経済の活性化を」「東日本大震災からの復興は遅々として進んでいない」「借り上げ住宅にいつまでも住み続けられるように」など。
 「われわれは、しばしば〈民主主義〉という言葉を活字で示してきた。しかし何度繰り返しても足りないが、この言葉の本当の趣旨は眠ったままであり、まだ目覚めていない。それにもかかわらず、ペンと人々の口から大きな反響と、この民主主義という語が生まれるもととなった数々の嵐のような怒りがあふれ出している。それは偉大な言葉なのだ。だが思うに、その言葉の歴史はまだ書かれていない。なぜならば、まだそのような歴史は実現されていないからである」と言ったのはアメリカの詩人ウォルト・ホイットマンである。
 「憧れを持たず安逸に走る、〈末人〉にならないようにしよう」と言ったのはドイツの哲学者ニーチェだ。イタリアの哲学者アントニオ・ネグリは「私たち一人一人の願いが一つになった時、〈革命〉は成就する」と言った。
 昔は高額納税者しか選挙権はなかった。男性しか選挙権はなかった。今度の選挙が終われば3年間国政選挙はない。4年間県知事選挙はない。兵庫県を、日本を、私たちが生まれ生活し天寿を全うして、良い国でよかったといえるようにするため投票に行こう。私たちが候補者を選ぶ指針になるのが日本国憲法だ。
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