兵庫県保険医協会

会員ページ 文字サイズ

兵庫保険医新聞

2013年6月25日(1722号) ピックアップニュース

参院選で医療改善へ転換を 第45回総会を開催 池内理事長ら新役員を承認

1722_1.jpg

新年度方針などが討議された

 社会保障の拡充と雇用の安定、賃上げで、経済活性化へ――。協会は6月16日に第45回総会を開催し、会員ら177人が参加。2012年度まとめと新年度方針、予算案および池内理事長ら新役員を承認した。京都大学医学部長の湊長博教授が「免疫老化と疾患」をテーマに記念講演した。(次号に総会詳報)

 池内理事長はあいさつで「安倍首相は、大企業が儲かれば国民も豊かになるというが、まやかしだ。参議院選挙を私たちの医療を良くするきっかけにしよう」と呼びかけた。
 来賓として、住江憲勇・全国保険医団体連合会(保団連)会長、藤末衛・全日本民主医療機関連合会会長、田中耕太郎・憲法が輝く兵庫県政をつくる会代表幹事があいさつした。

1722_2.jpg

湊京大医学部長が記念講演

 住江会長は「消費税増税と社会保障解体が進めば、生活が脅かされる」と参院選で政治を変えようと呼びかけ、藤末会長も「社会保障を切り縮め、市場をつくることが政府や財界の狙い。孫子に何をしていたのかと言われないように、命と暮らしを守る闘いを進めよう」と連帯を訴えた。田中氏は「県立こども病院をなぜポートアイランドにもっていくのか。県政を変えたい」と決意を述べた。
 討論では、「休業保障制度募集再開と組織拡大」「日常診療経験交流会への参加・協力のお願い」「『保険でより良い歯科医療を』運動に医科歯科一体でご協力を」「反原発運動をどうすすめていくか」「平和憲法の改悪を許さないために」「宝塚市長選挙の教訓と県知事選挙の意義」について、6人が発言した。
 最後に、「消費税増税をやめ、国の責任で社会保障の財源をつくること」、「国民皆保険を形骸化させるTPP交渉参加を中止すること」「再稼働した原発を停止し、原発ゼロへの政府方針を明確にすること」などを求める決議を採択した。

記念講演は「免疫老化と疾患」
 「免疫老化と疾患」をテーマとした記念講演は、京都大学医学部長・大学院医学研究科長で免疫細胞生物学が専門の湊長博教授が講演し、複雑な免疫老化の研究成果を、分かりやすく紹介した。
 参加者からは「高齢者にワクチン接種する効果は」など多数の質問が寄せられた。
バックナンバー 兵庫保険医新聞PDF 購読ご希望の方