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兵庫保険医新聞

2013年7月25日(1725号) ピックアップニュース

全国反核医師の会 日韓反核交流の旅 日韓が手をつなぎ 核廃絶へ

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韓国市民対象の原発問題講演会も開催
(14日、韓国浦須市)

 核廃絶・脱原発実現を日韓から――。協会・保団連が活動を支援している全国反核医師の会(PANW)は7月13日から15日まで、「日韓反核医師交流の旅」で韓国を訪問し、活動交流や原発見学などを行った。日本から26人が、兵庫協会から加藤擁一副理事長が参加した。(次号に参加記掲載)





活動交流や原発見学行う
 「交流の旅」は昨年、反核医師の会近畿ブロックが韓国反核医師の会の金益重(キム・イクチュン)東国大学教授を招いた際に確認された交流促進の一環として開催された。
 参加者は1日目、慶州市・月城原子力発電所を見学した。同原発1号機は運用30年が経過し停止中だが、運営会社は政府に稼働延長を申請しており、脱原発を求める市民が廃炉を求めている。
 運営会社に対し参加者から同社運営の古里原発で全電源停止が起こったなどとして、危険性が指摘されたが、会社側は「韓国は日本と同様、資源のない国。原発の問題は分かっているが、それでも進めるしかない」などと答えた。
 2日目はソウル大学校医科大学で交流会が開催された。日本側から原和人代表世話人が反核医師の会の活動を紹介し、広島県の青木克明先生が「福島原発事故と日本国民への健康への影響」と題して講演した。韓国側からは、姜恵楨(カン・ヘジョン)氏らが韓国の原発を巡る情勢などについて報告した。
 金氏は「私は韓国で『日本は原発事故があり脱原発に向かっている。韓国では事故が起きる前に脱原発を実現しよう』と訴えているが、日本が脱原発をしなければウソになる。日本の皆さんにはぜひ脱原発を実現してほしい」と激励し、参加者は今後も連携し、反核運動に取り組もうと確認した。
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