兵庫県保険医協会

会員ページ 文字サイズ

兵庫保険医新聞

2014年1月25日(1740号) ピックアップニュース

燭心

 唐辛子は熟するとなぜ赤や黄色に変色し、ピリ辛となるのか? それには目的合理性がある。生物はすべて子孫繁栄するため、種族維持しようとしている。唐辛子の種子を動物が食べて、糞便と共に遠くへ運び、播種(種まき)してもらいたい▼しかし けもの に食べてもらいたくない。獣には臼歯があり、種子がすり潰される恐れがある。鳥なら くちばし はあるが、歯がないので、その心配がない。鳥は食物を丸飲み(鵜呑み)するので種子がすり潰されることもなく飛翔するため、獣以上に遠くへ種子を運んでくれる▼生物の長い進化の過程で、唐辛子はカプサイシン(辛味の素)を種子の中で含有するようになったので、一度食べたら獣は二度と食べたいと思わないだろう。濃い赤や黄色は、忌避するための目印になるだろう。逆に空飛ぶ鳥にとっては、緑の葉の中に赤や黄色は目立って餌を発見するのに都合がよい。唐辛子は鳥に食べてもらうように進化した▼自民党政府は、4月からの逆進性のある消費税増税による税収を、医療・福祉・年金という福祉目的税と喧伝しているが信用できない。一方で法人税減税を行い、震災復興・オリンピック開催という名目で無駄な公共事業を再び増やそうとしている。自民党の悪性遺伝子が よみがえ り、消費税増税分が別なところへ使われるのではないか▼国民の血税(種子)は、牙のある獣でなく平和の鳥に食べてもらいたい。唐辛子のようにお金に色づけし厳格に区別してもらいたい(鼻)
バックナンバー 兵庫保険医新聞PDF 購読ご希望の方