兵庫県保険医協会

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兵庫保険医新聞

2014年4月05日(1747号) ピックアップニュース

燭心

 消費税増税と診療報酬改定が行われたが、マスコミは既成事実と沈黙を決め込む。〝97年のトラウマ〟〝先の見えないイバラの道〟といわれるも本質に迫ることをしない。株価も上がらず輸出も増えず、一部やらせ的なベアはあったが依然として労働者の賃金は増加せず消費税増税に伴う値上げには追いつかない。来秋には10%の決断が待ち受ける、社会が崩壊しそうだ▼診療報酬改定、これ見よがしに〝消費税引き上げに対応して〟との項目が目立つ。領収書、診療明細書には〝厚生労働省が定める診療報酬や薬価等には、医療機関等が仕入れ時に負担する消費税が反映されています〟と印字することになった。強引で悪質なお上の圧力を感じる▼一部悪質な者がいるとして在宅医療の大幅な切り捨てが行われ、一方では地域包括診療料・加算が新設され少しは注目されたが、決まった主治医しか算定できない、疾患が重複してはならない、2カ所までの医療機関に限られる、その上に原則院内処方もしくは24時間対応の薬局との連携が必要と。そんな調剤薬局は現在存在しない。現実を知らないお役人が適当に決めたのか迷惑千万度しがたい▼いずれも社会保障・税一体改革の延長線にある〝医療・介護総合法案〟の先取りである。政局は集団的自衛権に目が向けられているようだが、そうは国民が許さない。11もの法案を一くくりにしたこの総合法案の本質を知らせ廃案にせねばならない。国民生活破壊の法案を(無)
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