兵庫県保険医協会

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兵庫保険医新聞

2014年7月25日(1757号) ピックアップニュース

自主共済懇話会が総会・講演会 TPP参加で自主共済危機に

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会場いっぱいの参加者が自主共済の重要性を再認識した

 協会や県知的障害者施設利用者互助会などでつくる「共済の今日と未来を考える兵庫懇話会」は7月11日、結成7周年第8回総会と共済規制問題講演会を協会会議室で開催。協会役員や構成団体などから71人が参加した。「『よりどころの有無が分かれ道』−TPPを先取りする共済の危機にあって」をテーマに、青山学院大学経済学部教授の本間照光先生が講演した。
 吉岡巌協会副理事長が「懇話会などの運動の結果、保険業法再改正法案が可決され、協会の休業保障制度が募集を再開したが、TPP参加により、またもや規制されるかもしれない。幅広い団体と共闘し、助け合いの共済を守ろう」とあいさつした。
 講演した本間先生は、共済が、「共済の父」と呼ばれる賀川豊彦などの先人の運動の上につくられたもので、自分たちでいのちとくらしを守るために制度を運営していくものであるとし、会員が運営自体に関わる事業のあり方が、営利会社の保険とは異なることを強調した。
 また、アメリカの保険業界の狙いはすべての社会保険への参入であり、再び共済規制を進めてくる可能性があるとし、TPP参加を阻止し、共済の理念・理論・歴史観をよりどころに、制度と運動を発展させてほしいと訴えた。
(次号に感想文掲載予定)
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