兵庫県保険医協会

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兵庫保険医新聞

2014年10月25日(1765号) ピックアップニュース

燭心

 賃金に見合わない過酷な労働のため、多くの職員が辞め閉店を余儀なくされていた牛丼チェーン店「すき家」、人員配置を改善しようとしたが人が集まらず、全国の店舗の6割が深夜営業を中止するという。ライバル店に対抗し消費税8%時に商品価格を抑え込み、時給を上げなかったことも一つの要因。一般的に現在のパート時給で生活できるものなのか、年金掛け金を65歳まで45年間納める案も出されている。将来が不安というより危険ラインだ▼消費税10%に関し政府は、法案としてすでに決定したこと、後は景気判断のみとし臨時国会閉会後に決定するようだ。国民生活や医療経営に重大な影響を持つ消費税増税問題。これを国会の論議にもかけない、許しがたい暴挙だ▼安倍内閣は来年の統一地方選挙まで重要課題は先送りにし「地方創生」「女性活躍推進」を掲げていくつもりのようだ。しかし沖縄県知事選を目前に基地問題は大きくなってきている。また川内原発再開で〝火山の巨大噴火の可能性は十分小さい〟の判断後、半年もせず御嶽山が突然噴火、これは無視できない▼このような時マスコミは非常に弱体化している。一部は朝日新聞つぶしに全力を費やし、ことの本質を歪曲化する。頼みのNHKはやたらとスポーツ番組を流し、気象情報に時間を割く。またしても経営委員・百田尚樹氏、ツイッターで問題発言。公共放送は重体だ。戦力にすべきは国民の世論、署名活動や学習活動の強化を(無)
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