兵庫県保険医協会

会員ページ 文字サイズ

兵庫保険医新聞

2015年3月05日(1776号) ピックアップニュース

ストップ 患者負担増 署名「私も集めてます」インタビュー(6)
患者さん全員に声かけ 須磨区・かとう歯科クリニック  加藤 擁一先生

1776_3.jpg

「6月まで署名を訴え続けます」と加藤先生

 この十数年、医療・介護の制度改悪、年金引き下げなど、社会保障がどんどん削られています。安倍内閣は、さらなる国民負担増を計画して、今国会に法案を出しています。このままではまともな生活ができなくってしまう人が続出するのではないかと非常に不安です。今でさえ、お金があまりないからと、本当にひどくなるまで受診をためらったり、処置は窓口負担が軽くなる70歳になってからにしてくださいと切実に訴えられる方もいます。患者さんにとって適切な治療が、お金によって制限されることはおかしいです。負担増計画を許さないという、声を上げる必要があると考え、今回は特に力を入れています。
 職員会議では、職員に「公的保険で誰もが必要な医療が受けられるようこの署名を集めよう」と署名の意義をていねいに説明し、スタッフ一丸となって署名を集めています。患者さん全員に声をかけられるよう「署名をしてくれた方」「頼んだがまだの方」「まだ頼んでいない方」とカルテに3種類の付箋をつけておくようにしています。また、多くの署名を集めてくれそうな方には、追加で署名を渡しています。
 患者さんの中には「財源がないから負担増は仕方ない」とおっしゃる方もいますが、大企業などお金がある所に負担してもらえば、財源は十分にあると説明すると、多くの方が納得して署名してくださいます。
 今回の署名は現在、当院でも700筆あまり、兵庫協会では2万8千筆と例年にないペースで集まっています。医師が患者さんのことを考え署名を集めることは、患者さんにとって心強いものだと思います。署名の最終提出期限である通常国会閉会の6月まで頑張りますので、皆さん少しでも署名に協力していただけたらと思います。
バックナンバー 兵庫保険医新聞PDF 購読ご希望の方